「にごり酒」とは?

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報を お教えします。

目次
1.にごり酒とは
2.にごり酒の種類
3.にごり酒ならではの楽しみ方

1.「にごり酒」とは?

にごり酒とは「白濁した日本酒」のことを指します。
白く濁った見た目ととろりとした濃厚な味わいが特徴の日本酒で、日本酒通の間でも好まれています。では、その白濁はどこから生まれるものなのでしょうか。 その理由は、一般的な日本酒との造り方の違いにあります。
日本酒の醸造工程には、原料となる米・米麹・水をアルコール発酵させた「もろみ」に圧力をかけて搾り、酒粕と原酒に分ける「上槽(じょうそう)」という作業があります。通常は目の細かい酒袋を使用しますが、にごり酒は、目の粗い酒袋でこすのが一般的な方法です。そうすることで、もろみに含まれる滓(おり)という固体が残り、白濁した液体になります。

酒税法では、上槽によってもろみをこした液体を「清酒」としています。そのため一般的な日本酒と大きく見た目の異なるにごり酒も、「清酒」のカテゴリーに含まれます。清酒同様、にごり酒のアルコール度数は22度未満と定められています。

●どぶろくや甘酒との違い

一見すると、にごり酒、どぶろく、甘酒の3種類は見分けるのが難しいほど外観が似ています。ですが、その醸造方法やアルコール度数などには違いがあります。

・どぶろく
どぶろくはもろみを液体と固体に分ける「上槽」を行わないお酒です。もろみをこしていないため、酒税法上では清酒ではなく、「その他醸造酒」に分類されます。
その起源は古く、既に飛鳥・奈良時代には豊作祈願などの場で、神様への供物としてなくてはならない神聖な物だったそうです。米ともろみが混ざり合った酒を意味する「濁醪(だくろう)」という言葉がどぶろくの語源ともいわれています。
1899年に自家用酒の醸造が禁止されるまで、どぶろくは一般家庭でも造られていました。現在では、伝統的な神事にどぶろくを用いる神社に限定してどぶろくの醸造が許可されています。「特定の場所でのみの飲用」という条件付きで、地域の特産品としてどぶろくを醸造している場合もあります。

・甘酒
甘酒には酒粕を原料とした「酒粕甘酒」と、米麹を原料とした「米麹甘酒」の2種類があります。
どちらも「清涼飲料水」に分類されますが、アルコールを含む酒粕を加熱して味を調整した酒粕甘酒には1%未満のアルコールが含まれていることが多いです。米麹自体にはアルコールがないため、米麹甘酒はノンアルコールです。

2.にごり酒の種類

にごり酒は米本来の旨味や、芳醇な香りを存分に味わうことのできるお酒です。とろみのある液体から想像できるように、濃厚な味わいとどっしりとした飲み口が特徴です。ただし、にごり酒にも多くの種類があり、その味わいもさまざまです。
濃厚なタイプ以外にも、すっきりした飲み口のタイプや、甘口、辛口などがあります。
また、にごり酒はにごり方によって以下の4つの種類に分けられ、それぞれの味わいも異なります。

・おり酒
別名「おりがらみ」とも呼ばれるおり酒は、滓が多く酸味が強いのが特徴です。
とろみがあり、お米の旨味を感じることができます。個性が強いので、ロックや割って飲みたいときにもおすすめです。

・ささにごり
ささ(細)にごりという名の通り、にごりが少なく、比較的すっきりした味わいです。クセが少ないため、にごり酒が初めての人にもおすすめです。

・うすにごり
ささにごりよりも液体は透明に近く、さらりとしています。口当たりがやわらかいので、にごり酒のとろみや濃厚な味わいが苦手な人でも飲みやすいでしょう。

・活性にごり
火入れをせずに粗めにこして瓶詰めしたにごり酒です。熱処理をしていないため、まだ弱い発酵が進んでおり、シュワッとした刺激を味わえます。

弊社の「活性にごり酒」はこちらになります。 上記に記述の通り微小な発酵をしております。吞むときには十分に冷やし、瓶を振らないようにしてゆっくりと開栓してください。「盥(たらい)を用意して一升瓶をゆっくり開けたけど、勢いよく噴き出して瓶の中身が半分になってしまった。」という話もありました。

にごり酒は見た目の濃厚さから、アルコール度数が高く思えるかもしれませんが、実際に販売されているにごり酒の平均的なアルコール度数は15度前後。一般的な日本酒の平均アルコール度数と変わりません。購入の際はラベルの表示を確認して、好みのものを選びましょう。にごり酒を初めて飲む場合は、アルコール度数が低めのものから試してみてください。
初めての方には「桃色にごり酒」がおススメです。

3.にごり酒ならではの楽しみ方

先ほど紹介したどのタイプのにごり酒も、冷酒やロックで飲むのがおすすめです。
あわせて、にごり酒を飲む際にぜひ試していただきたいのが、2種類の飲み方による味の違いです。

➀上澄みと滓を混ぜてから飲む
瓶をゆっくり振ってからグラスに注ぎ、かき混ぜて飲むと、滓が均一になり、とろりとしたまろやかな口当たりになります。にごり酒らしい味わいを堪能したいときは、ぜひかき混ぜて飲みましょう。

②上澄みと滓を別々に飲む
にごり酒を注いでしばらく時間を置くと、滓が沈殿します。かき混ぜずに、まずは上澄みのすっきりした味わいを楽しみましょう。飲み進めるにつれて、滓のとろりとした口当たりも加わり、味の違いを楽しめます。

アレンジして+αの楽しみ方をする
にごり酒の個性を引き立てるアレンジのポイントは「爽快感」。
炭酸水や果実、ヨーグルトなどと組み合わせることで新たな味わいが生まれ、にごり酒が苦手な人でも飲みやすくなります。いくつかアレンジを紹介しますので、参考にしてください。

・レモンやライムを添える
レモンやライムを添え、ロックでにごり酒を飲むのもおすすめです。ぜひ、夏にお試しください。

・梅酒と組み合わせる
とても簡単なアレンジながら、梅の風味が加わることでとても爽やかな味わいに。にごり酒と梅酒の割合はお好みでどうぞ。

・カクテルで楽しむ
炭酸水で割るだけの「にごり酒ソーダ」や、果汁100%のオレンジジュースで割ったカクテルなど、意外なドリンクと組み合わせることでにごり酒の楽しみ方が広がります。にごり酒が苦手な方は、よく冷やした牛乳やドリンクタイプのヨーグルトで割ると飲みやすくなります。