吟醸酒と純米酒、本醸造酒の違いを知ろう

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報をお教えします。

目次
1.「特定名称酒」とは?
2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

1.「特定名称酒」とは?

「日本酒は種類が多い」と感じている方は多いでしょう。 例えば居酒屋などで「美味しい!」と感じる銘柄を見つけても、違うお店に行くとその銘柄はなく、 お気に入りの味わいがわからない、という経験があるかもしれません。
しかし、同じ銘柄がお店になくても、 美味しい!と感じた日本酒の「種類」が分かっていれば、特徴が近い日本酒を頼むことで、 お気に入りを増やしていくことができます。
日本酒の種類を簡単に分類してみましょう。
まず日本酒は、 「特定名称酒」と「普通酒」に分けられます。 「特定名称酒」とは、原料や精米歩合(お米を精米する割合)など製法で分類された日本酒にそれぞれ「特定の名称」が与えられたものです。 特定名称酒に含まれない日本酒は、一般的に「普通酒」と呼ばれています。 普通酒は、原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のため日常酒として楽しむ方が多いお酒です。

次はこの「特定名称酒」についてお話します。

2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

特定名称酒は、大きく「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種に分けられます。

・純米酒
純米酒とは、米、米麹、水だけで造られた日本酒のこと。
純米酒は、その名の通り、純粋に米だけで造られた酒。醸造アルコールを使用しないため、米本来の旨みや甘み、コク、ふくよかさ、米ならではの香りが楽しめます。 冷やから燗まで、さまざまな温度帯で楽しめることも特徴です。

・本醸造酒
本醸造酒は、米と米麹、水の他に、「醸造アルコール」を加えて造ります。
「醸造アルコール」とは、焼酎のことです。 まったく怪しい添加物などではありませんのでご安心ください。アルコール度数30度の甲類焼酎を米の重量の10%添加します。また、精米歩合は「70%以下のもの」と定義されています。 後味がすっきりとしたキレのある、いわゆる「辛口」のお酒になります。まずは冷酒で、お燗もお薦めです。

・吟醸酒
吟醸酒とは、米と米麹、水に醸造アルコールを加えた原料で造られています。また、「精米歩合が60%以下のもの」と定義されています。さらには、醪造りの段階で、低温度かつ長時間かけて発酵させる「吟醸造り」という手法を行なっています。 それによって生まれる「フルーティーな香り(吟醸香)」が特徴です。 日本酒の香りを楽しみたいという人におすすめの日本酒です。

この「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」に分類される3種類の特定名称酒は、 さらに細かく分けると8種類になります。
わかりやすいように、 この8種類の特定名称酒の原料や精米歩合、製造方法等の違いを表にまとめてみました。

それぞれの味わいの違いは、また次回お話させて頂きますね。

ひな祭りに飲まれる白酒ってどんな酒?甘酒とは違う?

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白酒とは?

白酒とは、もち米や米こうじを蒸してみりんや焼酎と混ぜて仕込み、1か月程度熟成させたもろみを軽くすりつぶして造った、白く濁った酒のことです。原材料は日本酒と似ていますが、みりんなどを加えているため、酒税法ではリキュール類に分類されています。アルコール分は9~10%程度で、とろみのある口当たりと甘味の強い味わいが特徴です。

ちなみに、白酒という言葉には、読み方が異なり全く違うお酒のことを指すものがあるので注意しましょう。

・白酒(しろき):新嘗祭や大嘗祭のために造られる特別な御神酒で、新米を使って醸造された清酒のこと。
・白酒(はくしゅ):どぶろくなどの白く濁った酒のこと。
・白酒(パイチュウ):中国発祥の穀物を原料とする蒸溜酒で、ブランデーやウィスキーとともに世界三大蒸溜酒のひとつ。白酒という名前ですが、一般的には無色透明です。

ひな祭りに白酒を飲む意味

童謡の「うれしいひなまつり」に、「すこし白酒(しろざけ) めされたか あかいお顔の 右大臣(うだいじん)」※という歌詞があります。古くからひな祭りには白酒が飲まれていたようですが、白酒を飲むようになったのは諸説あります。
※参考:『うれしいひなまつり』作詞 サトウハチロー

桃の節句は、もともとは「上巳(じょうし)の節句」といいます。「上巳」は陰暦3月の最初の巳の日を意味していましたが、魏の時代より3月3日になったと言われています。 古代中国では、上巳の節句に水辺で身体を清めて厄災を払い、宴会を催していました。
日本では、上巳の節句に植物や紙で作った「人形(ひとがた)」を水に流して邪気を払うようになり、それが平安時代に幼女が遊んでいた小さなお人形「ひいな」と合わさり、江戸時代に雛人形を飾るようになりました。やがて、江戸幕府が五節句を制定すると、上巳の節句は女の子のお祝いの日へと変化し、桃の節句、ひな祭りと呼ばれるようになりました。

上巳の節句で厄災を払うためにもう一つされていたのが、桃の花を酒に浸した「桃花酒」です。古代中国では、桃は邪気を祓い不老長寿を与える仙木とされており、桃の花を酒に入れて飲むことで、健康になると言われていたそうです。この桃花酒から白酒(しろざけ)に変わったのは、江戸時代といわれています。
一説によると、ある酒屋の亭主が、夢でお雛様に白酒のおいしい作り方を教えてもらい、それを販売したことが始まりだそう。白酒はそのおいしさから江戸中の評判となり、徳川将軍も愛飲されるようになったのだとか。

江戸の名所を紹介した江戸時代のガイドブック『江戸名所図会』にも「鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商う図」として紹介されています。ひな祭り前には多くの人が押しかけ大混乱になるほど、その白酒は人気があったそうです。

※『江戸名所図会』斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊

つまり、ひな祭りの起源は無病息災と厄除けを祈る行事であり、白酒も健康を願って飲む酒だったのです。
子供の頃、ひな祭りで白酒(しろざけ)を飲んだ記憶があると思いますが、白酒はアルコール分があるので、実は甘酒(糀の甘酒)だったのかもしれませんね。

酒粕の甘酒と糀の甘酒

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寒くなると、熱々の甘酒が恋しくなるという人も多いのではないでしょうか。

最近では、スーパーなどでもよく見る甘酒。「飲む点滴」と言われる位に栄養抜群の飲み物ですが、実は「甘酒」は夏の季語なんです。
江戸時代には庶民の間で『夏バテ防止の飲料』として親しまれていたそうです。
その「甘酒」ですが、2種類あるということはご存じでしょうか?

『酒粕の甘酒』と『糀の甘酒』の違い

甘酒は、『酒粕』から作る「酒粕の甘酒」と、『糀』から作る「糀の甘酒」に分類されます。
「酒粕の甘酒」は日本酒を作る時に出る、もろみを圧搾したあとの残り「酒粕」を使って作った飲み物です。もちろん日本酒の絞り粕「酒粕」を使っていますので、アルコール分が含まれます。どんな日本酒の酒粕なのにかによって、味や香りに違いが出ます。その酒粕にお湯と砂糖を加えて加熱して作るのが、酒糀で作る甘酒です。牛乳を加えて少しまろやかに飲みやすくする方もいるようです。
ビタミン・タンパク質は「糀の甘酒」に比べて多く含まれ、体内の油を捕まえて、油ごと排出してくれるレジスタントプロテインという成分が多く含まれており、便に油分を含むようになることで便通が良くなるようです。

それに対し、蒸してつぶしたお米に糀を混ぜて、発酵させて作るのが、糀で作る甘酒です。
『飲む点滴』と呼ばれるのは「糀の甘酒」。点滴の成分と似ているため、疲労回復に効果的です。善玉菌のエサとなるオリゴ糖を多く含むため、善玉菌の活動を活発にさせ、腸内環境を良くすると言われています。お米と糀だけで作るので自然な甘さがあるため、砂糖は使わない、カロリー低めのノンアルコール飲料です。

甘酒はどちらの原料で作られたものも栄養価がとても高く、健康や美容におすすめの飲み物です。手軽にすぐ飲めるのは、豊富に含まれる栄養素や、妊婦や子供が飲めるという安全性の点で『糀の甘酒』がおすすめです。ですが、寒い日に熱々の「酒粕の甘酒」はアルコール分も手伝い身体ポカポカに温めてくれる飲み物ですね。

ハレの日のプレゼントは、日本酒がぴったり!

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

春は出会いと別れの季節。
卒業や転勤など、人生の節目となるシーンもたくさんあります。
お祝い事やハレの日には、やはり日本酒が合いますね。
古くから祝いごとや神事に用いられる日本酒は、門出を祝ったり、感謝の気持ちを伝えたりする送別会のプレゼントにぴったり。大人の送別会にふさわしい贈り物となるでしょう。

送別会のプレゼントは?

いざプレゼントするお酒を選ぶとなると、どんなお酒を好むのか、どう選べば良いのか迷ってしまいますよね。職場の人への贈り物だからこそ、どれくらいの予算がマナーなのかも気になるポイントです。
そこでここでは、送別会のプレゼントにぴったりなお酒の選び方をご紹介します。
相手に喜ばれて、失礼にならないお酒を選びましょう。

・相手が好むお酒の種類をリサーチしておく

送別会のプレゼント選びで失敗しないためには、事前に相手のお酒の好みをリサーチしておくことが大切です。
一口に日本酒と言っても、大吟醸・純米大吟醸酒・純米吟醸酒・純米酒・本醸造など様々な種類があります。
普段の会話や飲み会などの注文をヒントに、相手の好みを詳しくリサーチしておくと、喜ばれるプレゼントになるでしょう。

お酒の種類を絞り込めない場合は、辛口・甘口など味わいで選んでもOKです。
食事にも合うすっきりとした辛口や、デザートのように楽しめる甘口など、味わいの好みを把握しておくだけでも、プレゼントするお酒が選びやすくなります。

・【関係性別】送別会で贈るお酒のプレゼントの相場は?

送別会のプレゼントの予算は、贈る相手との関係性や立場によって異なります。

上司:7,000円~10,000円
先輩:5,000円~7,000円
同僚:3,000円~5,000円

お酒は安いものだと2,000円ほどで用意できますが、安すぎるお酒は送別会のプレゼントにふさわしくありません。
反対に、あまりにも高すぎるお酒は、受け取る方に気を遣わせてしまいます。関係性に即した金額のお酒を用意して、素敵なプレゼントにしましょう。

連名で贈る場合は、参加者の人数によって予算が大きく変わります。念のため「予算はこれくらいで、このプレゼントを贈ろうと考えています」と参加者に相談しておくと安心です。
一人あたりの予算は500円~1,000円を目安にすると、参加者の負担も抑えられるでしょう。

・男女問わず喜ばれる!おしゃれな日本酒のプレゼント

お米の旨みが美味しい日本酒は、男女問わず喜ばれやすいお酒の一つ。
初心者でも飲みやすいすっきりとした味わいのもの、お酒好きも満足できる深い味わいの日本酒、口あたりの良いスパークリング日本酒など、いろいろ選べます。 華やかで見た目も楽しい!スパークリング日本酒は友人や家族と飲んでも映えますし、送別会で飲んでも盛り上がります。おしゃれでハイセンスな送別会にしたいのなら、ぜひ「AWA SAKE」をチェックしてください。