献身の物語から、感謝の杯へ。母の日に贈る「時」と「酒」のプロローグ

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

5月の穏やかな陽光が降り注ぐころ、私たちは「母の日」を迎えます。街中が赤いカーネーションに彩られるこの行事の背景には、一人の女性の切実な願いと、時代と共に移り変わってきた日本独自の文化が息づいています。

白い花に託された「永遠の敬愛」

母の日の起源は、1900年代初頭のアメリカに遡ります。社会活動家として南北戦争後の衛生改善に尽力したアン・ジャービスが亡くなった際、娘のアンナは深い喪失感の中にいました。彼女は、母の三回忌に「存命中にこそ、母への感謝を形にすべきだ」という強い信念を抱き、母の象徴として白いカーネーションを参列者に配りました。

なぜ白だったのか。それは、白が母親の純潔な愛を象徴する色だったからです。この清廉な物語はやがて世界へ広がり、日本では戦後、5月の第2日曜日として定着しました。かつて日本では皇后陛下の誕生日に合わせて「3月の行事」とされていた時期もありましたが、現在では新緑の季節を彩る国民的なイベントとなっています。

伝統と季節が交差する、日本の母の日

現代の日本において、母の日は単なる記念日以上の意味を持つようになりました。それは「家族が改めて集い、語り合う日」です。特に日本酒の世界において、5月は非常に興味深い時期に当たります。

寒仕込みで醸された新酒が角を落とし、円熟味を帯び始めるこの季節。蔵では、低温でゆっくりと目覚めを待つお酒たちが、その個性を輝かせ始めます。例えば、お母さんの優しさを思わせる「はるじゅんぎん」の柔らかな舌触りや、感謝の気持ちを華やかに彩る「純米大吟醸 夢ささら」の芳醇な香り。これらは、カーネーションが持つ可憐な美しさと、どこか通じるものがあります。

心を通わせる「時」を贈る

最近では、花と一緒に「美味しい時間を共有すること」を選ぶ方が増えています。アンナ・ジャービスが求めたのは、単なる形式ではなく、母を敬う「心」そのものでした。

今年の母の日は、厳選した一本を携えて、お母さんとゆっくり対話する時間を作ってみてはいかがでしょうか。

弾ける喜びを共に: 乾杯には、和製シャンパンとも称される「スパークリング日本酒」を。

オリをあえて残すことにより麹の甘味とさわやかな酸味を感じるうすにごりタイプのスパークリングです。 
瓶内二次発酵のスパークリング日本酒とは、発酵中の醪(もろみ)を荒く搾り、火入れせずに酵母が元気な状態で瓶詰めし、瓶内でさらに発酵(二次発酵)させて炭酸ガスを発生させるシャンパンと同じ製法のお酒です。
「微炭酸」の優しい刺激は、日本酒本来の繊細な香りを消すことなく、食中酒として料理の味を引き立てます。




これまでの歩みを労う: 深いコクと円熟な味わいが魅力の「古酒」で、これまでの日々に感謝を。

15年熟成酒     44,000円

心を奪われる豊かな香りと深い味わいが魅力の至福の一杯です。15年という長い年月を瓶の中でじっくりと熟成されたこの古酒は、まるで時が止まったかのような贅沢な体験を提供します。ひと口飲むと芳醇な風味が広がり、思わず笑顔がこぼれる特別な一品です。






地元・栃木の誇りを添えて: 私たちが愛する郷土の風景を思い出すような、地元の名酒を。

 純米酒720ml  1,375円

栃木佐野の美味しい水と地元田島町の農家さんが作るお米を主原料に、風土の特徴を活かした、自然で円やかな旨味とすっきりとした飲み口の栃木の地酒です。








「飲み比べ」で弾む、家族の会話。

日本酒飲み比べ   3,000円(送料込み)
日本酒、おつまみセット 3,000円(送料込み)

蔵元仕込みの「本物の甘酒」

日本酒の蔵が造る甘酒は、砂糖を一切使わず、米と米麹だけで引き出した自然な甘みが特徴です。5月の少し汗ばむ陽気には、キリッと冷やした甘酒に、旬の苺やレモンを添えて。
「いつまでも若々しく、健やかでいてほしい」という願いを、ビタミンやアミノ酸豊富な伝統飲料に託して届けます。

1・日本酒酒蔵蔵人が育てた厳選素材
日本酒(特定名称酒)の原料にも使える自社水田原料米を選りすぐって使用 
2・余計なものは一切なし
保存料や砂糖、添加物、甘味料など、余計なものは一切不使用
砂糖を使用しないため、麹のやさしい甘さが特徴 
3・ノンアルコールでお子様にも安心
ノンアルコールなので、高齢の方の栄養補給やお子さまのおやつなどご家族みんなで



かつてアンナが配った花が多くの人の心を癒したように、丁寧に醸された一献(いっこん)は、言葉にできない感謝の想いを雄弁に語ってくれます。

「いつも、ありがとう」 その一言を、お猪口に満たされた日本酒に添えて、歴史に思いを馳せながら酌み交わす。きっとどんな贈り物よりも深く、お母さんの心に染み渡るはずです。

老舗蔵元「開華」が案内する、水と歴史が息づく佐野観光の魅力

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造でございます。 私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

今回は、歴史ある酒蔵、美しい花園、そして美味しいラーメン。栃木県南エリアを代表する「いいとこ取り」のプランをご紹介します。

「花と酒」の満喫コース

午前:あしかがフラワーパークで季節を愛でる

  • 四季折々の花々が迎えてくれます。3月上旬なら「春の訪れ(チューリップやパンジー)」、4月後半からは有名な「大藤」が見頃を迎えます。午前中の清々しい空気の中での散策がおすすめです。
  1. 昼食:佐野ラーメンの銘店へ
    • 足利から佐野への移動途中にはラーメン店が多数点在しています。
  2. 午後:第一酒造(開華)で蔵元体験
    • ラーメンで満たされた後は、第一酒造へ。有料試飲(500円)を飲みながら、お土産選び。「あしかがフラワーパーク」の思い出に浸りつつ、夜に飲むためのお酒をじっくり選びましょう。
  3. 夕方:佐野厄除け大師 & 佐野プレミアム・アウトレット
    • 最後に佐野中心部へ戻り、お参りやショッピング。アウトレットから佐野藤岡ICまではすぐなので、帰り道もスムーズです。但し、飲酒運転は禁止です。

💡 訪れる際のアドバイス

  • イベント情報の確認: あしかがフラワーパークは、花の開花状況によって入園料が変動します。また、冬から春にかけてはイルミネーションも開催されており、夜の訪問も非常に人気です。
  • 移動手段: このコースは車(レンタカー)での移動が最も効率的です。電車の場合は、両毛線「あしかがフラワーパーク駅」と東武佐野線「田島駅(第一酒造の最寄り)」を利用することになります。

📍情報に追加しました

昼食は?

第一酒造(開華)からアクセスしやすく、地元でも評価の高いおすすめの佐野ラーメン店をご紹介します。蔵元周辺はラーメンの激戦区ですので、お好みに合わせて選んでみてください。

1. らーめん大金(おおがね)

第一酒造から車で約4分(約1.0km)の場所にあります。

  • 特徴: 佐野ラーメンの有名店「おぐら屋」の流れを汲む、地元屈指の人気店です。
  • 味わい: 透明感のある澄んだスープと、青竹打ちのコシのある麺が絶妙です。特に「餃子」が大ぶりで人気があります。
  • おすすめ: 王道の佐野ラーメンを味わいたいなら、まずここが候補に挙がります。
2. 青竹手打ちラーメン麺屋貴(たか)

第一酒造から車で約3分(約0.9km)の距離です。

  • 特徴: 店主は名店「大和」で修行された方で、非常にバランスの良い一杯を提供しています。
  • 味わい: スープは鶏ガラベースの優しい味わいながら、コクがしっかりと感じられます。
  • おすすめ: チャーシューが柔らかくて美味しいと評判なので、チャーシュー麺もおすすめです。
3. 佐野青竹手打ち麺尚杜−NAOTO−

第一酒造から徒歩で約5分(約0.5km)と、最も近い場所にある店舗の一つです。

  • 特徴: 比較的新しいお店ですが、すでに高い評価を得ている実力派です。
  • 味わい: 手打ち麺の不揃いな食感が楽しく、スープも最後の一滴まで飲み干したくなるような飽きのこない味です。
  • おすすめ: 蔵元から非常に近いので、移動時間を短縮したい場合に最適です。
4. 佐野青竹手打ちラーメン大和厄除け大師店

第一酒造から車で約5分(約1.2km)の場所にあります。

  • 特徴: 超人気店「大和」の分店で、佐野厄除け大師にも近い立地です。
  • 味わい: 本店譲りの力強い動物系のコクと、もちもちとした麺が特徴。
  • おすすめ: 厄除け大師への参拝も予定されている場合は、こちらがルート的に便利です。

5. 麺屋 ようすけ 本店

第一酒造から車で約4分(約1.5km)の場所にあります。

  • 特徴: 全国的な知名度を誇る佐野ラーメンの超人気店で、連日多くの来客で賑わう活気あふれる名店です。
  • 味わい: 磨き抜かれた透明度の高い黄金スープは、あっさりした中に重層的な旨味が凝縮。青竹手打ち麺の圧倒的なコシとの相性は抜群です。
  • おすすめ: 酒蔵から目と鼻の先という最高の立地にあります。蔵でのお買い物やイベントの合間に、本場の味を堪能するなら外せない一軒です。
6.青竹手打ちラーメン ゆたか

第一酒造から車で約2分(約0.6km)の場所にあります。

  • 特徴: 伝統的な佐野ラーメンのスタイルを大切に守り続けている、地元ファンも多い実力派の人気店です。
  • 味わい: 動物系と魚介系のバランスが絶妙なスープは、最後の一滴まで飲み干せるほど滋味深く、手打ちならではの柔らかく喉越しの良い麺がよく絡みます。
  • おすすめ: 落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事を楽しめるため、酒蔵巡りの合間にホッと一息つきながら地元の味を楽しみたい方に最適です。
7.青竹手打ち ラーメン いおり

第一酒造から車で約4分(約1.8km)の場所にあります。

  • 特徴: 清潔感のあるモダンな店内で、女性や家族連れも入りやすい雰囲気。
  • 味わい: 鶏や豚の旨味がしっかりと感じられる透明感のあるスープと、手打ちならではの不揃いなちぢれ麺が絶妙にマッチします。
  • おすすめ: 蔵からも近く、バランスの取れた王道の佐野ラーメンを堪能できます。サイドメニューの餃子も大ぶりで満足度が高く、セットで楽しむのがおすすめです。
8. 青竹手打ちラーメン 山銀

第一酒造から徒歩で約5分(約0.5km)の場所にあります。

  • 特徴: 佐野駅周辺の激戦区にあり、昔ながらの佇まいで長年愛され続けている老舗の名店です。
  • 味わい: 透明度の高いスープは、雑味のない非常にクリアな醤油味。手打ちの平打ち麺はピロピロとした独特の食感で、喉越しが抜群です。
  • おすすめ: 飲み口が軽く上品な味わいのため、お酒を楽しんだ後の締めや、胃に優しいラーメンを探している方にぴったりな一杯です。

【巡り方のアドバイス】

  • 営業時間: 多くの店舗が14時〜15時頃に一度閉まる(中休み)か、スープがなくなり次第終了となるため、お昼の早めの時間帯を目指すのが安心です。
  • 休日: 月曜日や火曜日が定休日の店舗が多いので、訪れる日の曜日を事前にご確認ください。

「結婚祝い、何がいい?」と悩んだら。

‐現金とどっちがいい?金額相場も徹底解説‐

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造の蔵人でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

今回は結婚祝いにお勧めの日本酒をご紹介させていただきます。

実際、結婚祝いに皆さん、何を送ろうか悩まれることがあると思います。現金がいいのか、品物がいいのか。そもそも金額は?などなど今回はそれらの疑問にお答えしつつ、結婚祝いにあった開華自慢の商品もご紹介させていただければと思います。

金額は?

 初めは、結婚祝いの金額についてです。これは、ご結婚される方との関係性によって大きく変わりますので是非参考にしてください!

前述の通り、新郎新婦との関係性によって金額が変わります。プレゼント選びの参考にしてください。また、結婚式に参加する場合はご祝儀が結婚祝いとなるため別でプレゼントを渡す必要はありません。ここではあくまで結婚祝いを渡す方へ向けて説明していきます。

・兄弟、姉妹

 50,000~100,000円程。自身の年齢が若い場合は金額に届かなくても大丈夫です。
また、結婚式に参列するうえで結婚祝いを送る場合は祝儀+プレゼントの合計が金額になるよう調整すればOK。

・従妹、甥、姪

 30,000~50,000円程。この時の注意点として、同じ従妹同士等でご祝儀やお祝いの金額を合わせるようにしましょう。

・友人、知人

 20,000円程。もし自分が先に結婚しており、結婚祝いを貰っていたならその金額に合わせるようにしましょう

・会社の同僚、上司

 10,000~30,000円程。何人かの連名で送る場合はその合計金額になるような形で送るとよいでしょう。

また、どの関係性にも共通するものですがプレゼントを合わせて贈る場合にはプレゼントとご祝儀の合計が参考金額になるようにするといいでしょう。

以下では、金額に合わせた開華自慢商品をご紹介いたします!

AWA SAKE  6,490円

令和7年 金賞受賞酒  6,490円

AWASAKE(グラス付き)  12,100円

送る時期

送る時期は、結婚式に参列するかどうかにもよります。

・結婚式に参列する
              挙式1~2か月前

・結婚式に参列しない場合
              挙式1週間前まで

どちらにも言えますが、間に合わない場合は挙式後1ヶ月以内に贈るようにしましょう。

のし・水引

・のし(熨斗)

表書きは「御結婚御祝」や「寿」にしましょう。また、外のし・内のしに関しては手渡しなら外のし。郵送なら破れないように内のしにするとよいでしょう。

・水引

 結婚祝いで使用できる水引は以下の条件のものにしましょう。

結び方…あわび結びもしくは結び切
色…紅白もしくは金銀
本数…普段のお祝いで使われるのは5本ですが、喜びが重なり増しますようにと願いを込めて10本

メッセ―ジ

是非、お祝いの気持ちを伝えるためにもメッセージカード等を付けましょう。ただし、忌み言葉・重ね言葉を避けましょう。忌み言葉とは「わかれる」「きれる」「おわる」など凶事を想起させる言葉の総称です。吉事の際には使わないように細心の注意が必要です。また重ね言葉とは文字通り、同じ言葉を繰り返すことを指します。一度きりであることを願うお祝い事に対して繰り返しをイメージさせるようなことは避けましょう。

近年、結婚祝いの品を選ぶ時のマナーが変化してきています。長年、お揃いの品は「割り切れる」「分かれる(別れる)」を意味するのでNGでした。しかし最近では「2」が「ペア」を意味するので、縁起がよいともされペアグラスなどを贈ることも増えています。「8」は「八」で末広がりとなり、吉です。

結婚祝いに向いていないもの

ただし、「4」や「9」はやはりNG。数を揃える必要があるものなら奇数(1・3・5・7)を意識しましょう。

また「縁を切る」刃物や、「割れる」陶器なども、結婚祝いとしてはタブーとされてきました。ところが最近は新生活の即戦力となるもので、新郎新婦のリクエストがあれば、贈ってもよいという風潮があります。

新生活に役立つといえば、「二人がこの先も新生活で食べ物に困らないように」という意味を込めて、食品のプレゼントも増えています。実は、自分たちのセンスに合わない結婚祝いをいただくより、二人で仲良く食べられる、たとえば贅沢なグルメギフトのほうが嬉しいという声も。

結婚祝いの品選びで忘れてならないのは、新郎新婦の「ふたり」へのプレゼントだということ。友人への気軽な誕生日プレゼントと同じ感覚で選ばないように、注意しましょう。

いかがでしたでしょうか。このコラムを見ていただければ結婚祝いを送る際には困らないかと思います。そして、今回紹介した商品以外にも季節限定商品などございますので是非ご覧ください。

第一酒造オンラインショップ

還暦・ご長寿のお祝いには日本酒がぴったり!なぜ喜ばれるのか?選び方もご紹介!

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

還暦・ご長寿のお祝い

還暦・ご長寿のお祝いに日本酒を選ぶ理由は、その歴史と文化にあります。

日本酒は長い間、日本の人々に愛されてきました。その風味豊かな味わいと独特の製法が、多くの人々の心を掴んできたのです。還暦は、人生の節目を迎え、新たな人生のステージへと進む特別な日です。そんな大切な日には、日本酒がもっともふさわしいお祝いの品となります。

また、日本酒は長寿の象徴でもあります。熟成するほどに深まる味わいは、歳月を重ねることと共に価値が増していくことを象徴しています。長寿をお祝いする際には、熟成した日本酒を選ぶことで、お祝いの想いをより深く伝えることができます。

さらに、還暦やご長寿のお祝いにふさわしい日本酒の選び方についても考えてみましょう。お祝いする相手の好みや好きな銘柄、酒蔵の特徴などを考慮して選ぶことが大切です。特に、地元の特産品として知られる日本酒は、各地に酒蔵があり、そこで製造される日本酒はその土地の特徴や風味を持っています。ぜひ、特別な日を祝福するために、おいしい日本酒を選んでみてください。

また、高級日本酒もおすすめです。厳選された素材と丹精込められた醸造技術によって作られてた「大吟醸酒」などは、洗練された特別な味わいが楽しめます。還暦・ご長寿のお祝いに相応しい贈り物として喜ばれることでしょう。

■おすすめ商品■

シーンに合わせて

シーンに合わせて日本酒を選ぶことも重要です。
お祝いの宴や食事と一緒に楽しむ際には、料理との相性を考慮した日本酒を選ぶことが大切です。濃醇な味わいの日本酒は、和食や肉料理とのマリアージュにぴったりです。また、辛口の日本酒はシーフードや刺身との相性も良く、さっぱりとした味わいが楽しめます。

還暦やご長寿のお祝いには、喜ばれる日本酒の種類があります。お相手の好みやお祝いの場に合わせて、最適な日本酒を選んで贈りましょう。

■おすすめ商品■

AWASAKE 720ml 6,490円

長寿のお祝い

還暦祝い: 還暦は60歳を迎える節目の年です。干支が一周することから歴が還るという意味で還暦と書かれます。

古希祝い: 古希祝いは70歳を迎える節目の年で、唐の詩人である、杜甫が書いた分より由来するといわれています。

喜寿祝い: 喜寿は77歳を迎える節目の年で、「喜」の略字体が「七十七」に分けられることから由来します。古希と同様に紫色の品物を贈ることでお祝いとします。

傘寿祝い: 傘寿は80歳を迎える節目の年で、喜寿と同様、「傘」の略字が「八十」と分けることから由来します。こちらも同様に紫色の者を贈ることでお祝いとします。

米寿祝い: 米寿は88歳を迎える節目の年で、こちらは、略字ではなく、「米」の文字が「八十八」と分解できることから由来します。お祝いには金茶のものを贈るのが一般的とされています。

卒寿祝い: 卒寿は90歳を迎える節目の年で、喜寿や傘寿と同様に「卒」の略字が「卆」で「九十」と分けることができることから由来します。古希、喜寿、傘寿同様に紫色のものを贈ることでお祝いとします。

白寿祝い:白寿は99歳を迎える節目の年で、「百」から「一」を引くと「白」となることから由来します。

百寿祝い:百寿は100歳を迎える節目の年で紀寿とも呼ばれます。

これらのご長寿のお祝いには、日本酒を贈ることでさらにお祝いの場を華やかに演出することができます。お相手のご長寿のお祝いに合わせて、適切な日本酒を選んで贈ることをおすすめします。

■おすすめ商品■

35年古酒 720ml 33,000円 
30年古酒 720ml 110,000円

日本酒にまつわるエピソード

日本酒には、古くから伝わるさまざまなエピソードや縁起の良い言い伝えがあります。
そんな日本酒にまつわるエピソードをお伝えしましょう。

お酒の登場する日本神話のうち、おそらくもっとも有名なのが須佐能乎命(スサノオノミコト)による八岐大蛇(ヤマタノオロチ)討伐のお話ではないでしょうか。

神々の国・高天原(タカマガハラ)を追われ出雲に降り立ったスサノオは、少女に取りすがって泣いている男女に出会います。
聞けば、ヤマタノオロチという恐ろしい怪物が一年に一度やってきて一人ずつ娘を食べていってしまう。いままで7人の娘が食べられてしまい、最後に残ったこの奇稲田姫(クシナダヒメ)も今年食べられてしまうだろう、とのこと。
そこでスサノオは、クシナダヒメを娶ることを条件にヤマタノオロチ退治を買って出ました。スサノオはクシナダヒメを櫛に変えて髪にさした後、八つの樽に強い酒を満たして待ちます。
やがて姿を現した恐ろしい八つ首の大蛇・ヤマタノオロチは、お酒を見つけると喜んで樽に頭を突っ込み、八つの頭でがぶ飲みして酩酊。眠り込んでいる隙に切り刻まれてしまいました。
そして、みごと約束を果たしたスサノオとクシナダヒメは結婚することになります。

古くから日本酒は、神事を営む際に神酒として供えられていました。 祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わし、祈願の成就を願うことが習慣となっています。ひとつの杯を大勢で回して飲むことでお互いの関係性を深める意味があるといわれています。

ご長寿のお祝いには、感謝の気持ちを込めた言葉も大切です。日本酒と共に、お祝いの言葉やメッセージを添えることで、心温まる贈り物となるでしょう。お相手への感謝やお祝いの言葉を思いやりの気持ちをもって伝えることが重要です。

日本酒の搾り方を学ぶための基礎知識

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造の蔵人でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

酒屋さんや蔵の売店で、「しずく取り」とか「遠心分離」といった言葉を見かけたことはありませんか?これって何?と思いますよね。これらは、お酒を搾る方法の名前です。今回は、その「しずく取り」や「遠心分離」のことについてお話いたします。

初めに「搾り」とは、*醪(もろみ)を液体(お酒)と酒粕に分離する工程のことです。専門用語で言うと「上槽」と言い、酒税法上では「こす」と言います。この「上槽」は、道具や工程の違いで大まかに4種類に分けることができます。

*醪とは、発酵中の液体のことを指します。酒母(しゅぼ)・麹(こうじ)・蒸米(むしまい)・仕込み水をいれて造る、いわば「日本酒になる前段階」というものです。

お酒の搾り方法

①連続上槽式

最もポピュラーな方法で、大半の酒蔵がこの方法でお酒を搾っています。

通称「ヤブタ」と呼ばれます。「ヤブタ」は、連続上槽機のメーカー名で、多くの酒蔵で採用されていることから、連続上槽式の代名詞のようになっています。

この連続上槽式は、自動圧搾機と言われる巨大なアコーディオン状の機械を使ってお酒を搾る方法です。

アコーディオンのヒダヒダ部分の中は板(濾過板と圧搾板)があり、板の間に醪を流し込みます。圧搾板に空気を入れて膨らませ、その圧力で搾ります。

搾った後、濾過板に貼りついて残った板状の固形物が酒粕(板粕)になります。板粕は、粕を剥がした後に切り分け、袋詰めして商品化したものです。弊社の売店やスーパーなどでよく見かける酒粕ですね。

連続上槽式で搾るメリットは、

1)空気にほとんど触れずに搾れる

2)効率的に上槽作業ができる

3)出てくるお酒の品質にムラがない

の3つが挙げられます。

②槽(ふね)搾り

伝統的な搾り方法になります。醪を酒袋と言われる布製の袋に詰め、酒槽(さかふね)と呼ばれる大きな木製もしくは金属製の浴槽のような箱の中に並べて重ねます。

重ねた後は、最初は重力に任せてゆっくりとお酒が染み出してきます。その後重しを降ろして圧力を掛けて更にお酒を搾り出します。

槽搾りの特徴は、

1)手作業で行うため、時間と労力を要する

2)まろやかで繊細な味わいのお酒を得られる

3)搾るタイミングで、「あらばしり」・「中取り」・「責め取り」と取り分けやすい

と挙げられます。

特に3)については、それぞれ取れたお酒の香味に個性があり、同じ醪からでも異なる表情のお酒を楽しめます。

詳細は、当コラムの『「あらばしり」って何?』を参照ください。

③袋吊り

主に鑑評会に出品するお酒を搾る方法として使われます。

通称「雫取り」とも呼ばれます。

小さなタンクに棒を2・3本渡し、1本に数個ずつ醪を入れた酒袋を吊るします。醪の自重で自然落下したお酒の雫を集めます。

最初に滴り落ちるお酒は、やや濁りが見られ、いわゆる「薄濁り」・「おりがらみ」のような状態です。

このお酒は再び醪タンクに戻し、固形物(おり)が見られなくなったら斗瓶と言われる18Lの瓶に取り分けられます。

このお酒は一般的には「斗瓶取り」と呼ばれるものになります。

袋吊りの特徴は、

1)非常に香り高いお酒が得られる

2)圧力を掛けないので、雑味が少ない

3)しかし時間と手間が掛かる

が挙げられます。

蔵によっては、大吟醸以外の商品でも品質のためにわざわざ袋吊りで搾って詰めているところもあります。

ちなみに弊社の商品では、「開華 大吟醸 斗瓶取りしずく酒」がこれに該当します。

④遠心分離

日本酒の上槽方法で最も新しいのが「遠心分離」です。この方法が生まれてまだ20年そこそこしか経っていません。本当に新しい技術なんです。

この「遠心分離」、日本全国の酒蔵で導入しているのが弊社を含めてまだ十数社しかないのです!

ちなみに2020年のデータでは、日本には約1500余の酒蔵が存在しています(国税庁・令和5酒造年度分清酒の製造状況について)。

その中の十数社なので、割合としては1%そこそこですね。非常にレアな方法です。

今まで述べた方法との最も大きな違いが、布を通さずにお酒を搾っていることです。

仕組みとしては、金属製のバスケットに醪を注入し、高速回転させます。遠心力によって重い粕がバスケットの側面に張り付き、液体(お酒)が取れます。

布を通していないので、お酒本来の良い香りや味をキープして搾ることができます。

そして、実際飲んでみてわかると思いますが、喉に引っかかる感じが全くありません。実にスムーズな酒質になります。

ただ、非常に効率が悪く、同じ量の醪から取れるお酒の量が連続上槽式の約7割程度となり、歩留まりが悪いという点があります。

言い換えると、非常に付加価値の高いお酒になりますね。

弊社では、

・純米吟醸 遠心分離 生原酒(冬季限定) 

・純米吟醸 遠心分離 にごり酒(シルキーホワイト 冬季限定)

・純米吟醸 遠心分離 生酒(夏季限定)

・純米吟醸 遠心分離 ひやおろし(秋限定)の季節商品がございます。

遠心分離ならではの滑らかな味わいを是非皆様の舌で感じていただければと思います!

いかがでしたでしょうか。「日本酒」とひと口に言っても、搾り方でかなり違いがあることがわかりますね。

今後お酒を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです!

飯米と酒米(酒造好適米) 

ー 飯米ではお酒を造らないの? ー

栃木の地酒蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識

皆様こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造の蔵人でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。

酒造好適米とは?

日本酒の味わいを決める要素は、酵母や仕込み水、麹造り、発酵の管理と多岐に亘っています。そのどれもが欠かせませんが、それらの根幹にあるのは、やはり「米」です。どの米を使い、どのように向き合うか。その選択には、蔵の考え方と土地へのまなざしが映し出されています。

日本酒に用いられる米は、大きく分けて「酒造好適米(酒米)」と「飯米(一般米)」の二つに分類されます。酒造好適米は、その名の通り酒造りに適した性質を備えた米であり、一方の飯米は、私たちの食卓に並ぶ、ごく身近な存在です。どちらも日本酒を造り出す原料であることに変わりませんが、その個性は大きく異なります。

酒造好適米の最大の特徴は、粒の中心に現れる「心白」と呼ばれる白く不透明な部分です。心白はデンプンの結晶が緩く結合しているため、白濁して見えます。この心白があることで、麹菌の菌糸が内部まで伸びやすくなります。これにより、麹造りが安定し、発酵中の糖化がスムーズに進みます。

しかし、心白も大きければ良いというものではなく、大きすぎると精米したときに米が砕けやすくなってしまいます。なので、心白が大きい品種は大吟醸の造りにはあまり使われません。

次に、酒造好適米は粒が大きく、タンパク質や脂質が少ない傾向にあります。タンパク質は分解されるとアミノ酸となり、旨味にもつながる一方、過剰になると雑味の原因にもなります。逆に飯米は食べたときの旨味やツヤが大事になりますので、タンパク質や脂質が多く含まれます。

そのため、タンパク質などが少ない品種が日本酒造りに向いており、酒造好適米として栽培が進められているのです。

ただし、その栽培は決して容易ではありません。背丈が高く倒れやすい品種も多く、天候や土壌の影響を受けやすいです。酒造好適米は、農家の高度な技術と長年の経験に支えられて育てられている米なのです。

次の項では、代表的な酒造好適米の品種について紹介させていただきます。

酒造好適米にも飯米と同じく様々な品種があり、現在約100種類ほどの品種が登録されています。それぞれの品種は、地域ごとの気候や土地の特徴に合わせて栽培・改良がなされています。

酒米の王様・山田錦

酒造好適米の代表格として知られるのが山田錦です。粒が大きく、心白の発現率が高く、麹菌が均一に入りやすいので高品質の麹を造りやすいです。そして何より、高精白に向いているので、大吟醸酒などに用いられることが多いのが特徴です。その扱いやすさと酒質の完成度の高さから、長らく「酒米の王様」と呼ばれています。

山田錦で仕込んだ酒は、奥行きのある芳醇な味わいを持つのが特徴です。鑑評会用の大吟醸酒をはじめ、蔵の看板酒に使われることも多く、日本酒の一つの理想形を体現する米と言えます。

弊社の商品では、「開華 大吟醸 金賞受賞酒」や「開華 純米大吟醸 山田錦」で使用されています。

軽快さが魅力の五百万石

五百万石は、新潟を中心に全国で広く栽培されてきた酒造好適米です。寒冷地向けに開発された品種で、大粒で心白が大きいため50%以上の高精白が難しい品種です。

また、蒸した際に粘らないので、蒸米の理想である「外硬内軟」に仕上がりやすく、麹を造りやすいという特徴があります。

加えて、米が硬く醪が溶けにくいため、いわゆる「淡麗辛口」と言われる酒になりやすいです。香りは控えめで、爽やかな飲み口の酒質になります。

弊社商品では、「特別純米原酒みがき」や「純米酒」等の麹として使われているほか、季節商品の「開華 純米吟醸 無濾過生原酒 しぼりたて」や「遠心分離 生原酒」では全量使用しております。

寒冷地の酒造りを支える美山錦

美山錦は、長野県で誕生した品種で、「たかね錦」という品種の突然変異種になります。寒冷地や山間部での栽培に適しているため、長野県や東北地方で主に栽培されています。

滑らかでさっぱりとした、綺麗な酒質のお酒になるのが特徴です。

弊社商品では、定番の「開華 純米吟醸」や季節商品の「開華 大寒仕込み」に使われています。

唯一無二の存在・雄町

雄町は、酒造好適米の中で100年以上に亘って途切れずに栽培され続けている唯一の品種になります。「山田錦」や「五百万石」等粒が大きく、心白も大きいが、米質が柔らかく溶けやすいため、扱いには高い技術を要します。

しかし、その難しさを乗り越えた先に現れる酒質は、他の米にはない個性を持ちます。ふくよかで奥行きのある旨味、複雑さと力強さを併せ持つ、どこか野性味を感じさせる味わいのお酒になります。この「雄町」で造られたお酒をこよなく愛する人たちを「オマチスト」と呼んだりもします。

栃木の酒造りを支える「ひとごこち」

ひとごこちは、美山錦以上の心白の発現や耐冷性を目的に長野県で育成された品種です。美山錦より心白の発現が安定しており、また大粒で扱いやすさと酒質のバランスに優れるのが特徴です。

栃木県でも栽培しており、弊社も自家水田でこの品種を栽培しています。

ひとごこちで仕込んだ酒は、淡麗で味に幅があることが特徴です。主張しすぎず、食事に自然と寄り添うお酒。栃木の水や気候との相性も良く、地域に根ざした酒造りを支える存在となっています。

弊社商品では、季節限定酒の「KAIKA80」や「開華スパークリング」で使用されています。

栃木県オリジナル酒米「夢ささら」

栃木の酒造りを語るうえで欠かせないのが、県独自で開発された酒造好適米「夢ささら」です。高精白が可能な酒造好適米の開発を目的に、T酒25を父に、山田錦を母として交配し、2005年から13年の年月をかけて育成した品種です。

夢ささらは、心白が比較的小さく、溶けすぎない性質を持ちます。そのため、発酵は穏やかに進み、軽やかでバランスの取れた酒質になりやすいです。香りは穏やかで、口当たりはやさしく、後味にはきれいな酸が感じられる傾向にあります。

華やかさを前面に出すというよりも、日々の食卓に自然と寄り添う酒。その姿は、栃木の風土や人柄を映し出しているようでもあります。夢ささらは、栃木の酒の「今」と「これから」を支える、大切な酒米です。

弊社商品では、「開華 純米大吟醸 夢ささら」や「開華 純米吟醸 夢ささら」、「開華 AWA SAKE」と主力商品に使用されています。

飯米で仕込むという酒造り

日本酒は、酒造好適米だけで造られるものではありません。飯米(一般米)を使って仕込まれる酒も古くから存在しています。飯米はタンパク質や脂質を多く含むため、雑味が出やすいとされてきたが、精米技術や醸造技術の進化により、その特性を生かした酒造りができるようになりました。蔵(杜氏)によっては、蔵の「個性」の表現として敢えて全量飯米で仕込むところもあるようです。

なお、飯米の品種によっては、優れた酒造適性を示すものもあり、食用よりも酒造用として使われることが多くなったものもあります(例:亀の尾)。

ちなみに弊社では、「あさひの夢」や「とちぎの星」、その他加工米を比較的安価な価格帯の商品に使用しています。

米を知ることが、酒を深くする

酒造好適米と飯米。どちらが優れているかではなく、どの米を使い、どんな酒を目指すのか…その選択にこそ、蔵の個性が表れます。米を知り、米と向き合うことは、酒造りそのものを見つめ直すことでもあります。

次に日本酒を手に取るとき、ぜひ原料米にも注目していただけたらと思います。そこには、米を育てる人の思い、酒を醸す人の技、そして栃木の土地の物語が詰まっています。米作りを行う農家さんに思いを馳せながら、一献傾けてみてください。

大晦日しぼり

生みの親は「立春朝搾り」!

「開華 大晦日しぼり」誕生の元となっているのは、日本名門酒会と弊社で1998年に始まった「開華 立春朝搾り」です。

立春朝搾りは、立春(概ね2月4日)早朝に搾りあがったしぼりたてのお酒を、その日のうちにお客様に楽しんでいただこうという企画から始まりました。

既に仕込み計画も決まっている1997年の酒造りの中、日本名門酒会と弊社で企画は進みました。仕込み計画の中の1998年2月4日には、純米酒を搾る予定がありました。仕込みは、予定を立てればそのまま実施可能ですが、搾りあがりはあくまで予定でしかありません。酒は生き物ですので、早まることもあれば遅くなることもあります。しかし、予定する醪(もろみ)の前後にもなんらかの純米酒を搾る予定が入っており、万が一の時でも必ず純米酒を搾れるということからこの企画が開始されました。

しかし、ここでもう一つ問題がありました。店頭販売開始時間です。

立春当日に愛飲家の皆様にお届けするため、遠方から酒販店さんが当蔵までお越しになり、商品を持ち帰ってお店に並べるのですが、開店時間の午前10時、遅くとも正午までには店頭で販売を開始したい。そのためには、午前9時くらいまでには出荷を完了させたい。しかし、当時弊社の営業開始時間は午前8時過ぎからでしたので、とても間に合いません。最初は少し早めて7時からと提案しましたが、販売希望本数を瓶詰め完了するには間に合いません。最終的には、その頃の常識を覆す早朝4時からの瓶詰め開始、9時までの出荷完了を計画しました。

そして迎えた2月4日当日(実際には前々日あたりから決まったことですが)は、元々予定していた醪(精米歩合59%の特別純米酒)ではなく、予定外の醪(同53%の純米吟醸酒)を搾ることになりました。今更、販売価格を変えるわけにはいきません。弊社が予定していた製造原価よりも高いお酒となってしまいましたが、飲んだ方々には大好評。当日搾ったばかりということもあり、大きな反響を呼びました。翌年からの商品もこのお酒がベースとなったことから、製造原価としては高い商品となりました。しかし、この年の大好評の結果、翌年には2蔵増えて3蔵へ。翌々年には5蔵へ増え、現在約40蔵。日本酒が最も売れる日とも言われる大きな商品へと成長しました。

ヤマト運輸の年末年始営業開始が鍵!

ご年配の方でも既に忘れている方が多いですが、1995年末までの宅配便は年末年始の集荷・配送を休んでいました。「年内に届くのは〇日までに発送。年始に発送できるのは〇日から」という会話を記憶されている方もいると思います。それを打破したのが、宅配便の元祖でもあるヤマト運輸の宅急便です。1996年末から「年末年始も集荷・配達を通常通り行う」ことが開始されました。この頃、同社ではテレビコマーシャルで「年末年始も営業」を宣伝していました。このことと弊社の商品が結びつくことになるとは思いませんでしたが、後々「大晦日しぼり」に結びつきました。

ミレニアムの酒

ミレニアムとは、1000年、または千年紀を意味します。1999年には、この言葉が広く使われ、ミレニアムベビーやミレニアム結婚といった流行語も生まれました。新世紀は100年に1度ですが、ミレニアムは1000年に1度ですので、二度と経験することはできません。1999年末は2000年を意識した多くの商品が発売となりました。弊社でもラベルに2000年と書いた商品を販売し好評でした。一方で、ただラベルを変えただけでは面白くない。何かできないのかと考えました。そこで浮かんだのが「立春朝搾り」のように当日搾りたての酒。2000年1月1日に搾ったお酒を当日楽しんでいただくことを考えたのですが、元日に流通、愛飲家の方も蔵までお酒を取りに来るというのは、現実的ではありません。そこで思いだしたのが宅急便のテレビ宣伝です。年末年始も営業しているなら「1999年最後の日に搾ったお酒を2000年最初の日に飲んでもらう」という酒ができる。そこから、搾って瓶詰めした全本数を大晦日にヤマト運輸に託して、元日に宅配してもらうという大晦日しぼりが生まれました。

他の酒蔵の動きと相乗効果

10月下旬にこの商品を発表したところ、11月になって同様の企画が他の酒蔵から発表されました。正直なところ、最初は真似されたと少し不満に思ったのですが、結果としてはこのことが弊社の商品にとって大きな追い風となりました。

ミレニアムを記念した商品はたくさんあったのですが、単に名前を付けただけという商品が多いなか、1999年末出荷2000年元日お届けという大晦日しぼりは、他商品とは一線を画しました。さらに、単独の酒蔵だけでなく、複数の酒蔵が取り組むこともあり、多くの新聞で取り上げられ、これらにより、非常に大きな反響がありました。当初500セットくらい売れれば良いと思っていたのですが、予想を大きく超える1千セット超の販売となりました。ラベルも発表当初は弊社のプリンターで作成予定だったのですが、多くの注文に対応、瓶詰め効率を考えると専門業者さんに依頼することが必要となり、12月中旬業者さんにラベルを発注、何とか間に合わせていただきました。ところが12月下旬に注文を取りまとめてみると、注文本数にラベルが足りません。印刷業者さんが仕事納めになるギリギリの頃になり、何とか追加印刷をお願いして間に合わせていただきました。

複写伝票からパソコンへ

 発売当初、宅急便伝票は複写式でした。この伝票は、ヤマト運輸が伝票バーコードを読み、行先別コードのシールを貼ります。この作業を12月31日当日行うのは大変なので、前日の30日に山となった伝票をヤマト運輸が読み込み作業します。

発売翌年(2000年末)は大変でした。ヤマト運輸が作業を終了すると、弊社が受注した数量と1件合致しません。なんども伝票を数えるのですが、数えるたびに数量が異なり、そんなこんなで31日午前零時を迎えてしまいました。このままでは誰かに商品が届かない。結果的にはちゃんと届きましたが、今回で発売終了になるかと思わざるをえない瞬間でした。

翌年からはヤマト運輸への依頼は複写伝票ではなく、パソコン入力のデータへ。伝票印刷も一部ヤマト運輸にお願い(現在は全量弊社で対応)し、増加した発送も無事行われています。

お歳暮よりインパクトのある年始の贈答品!

当初は自分で飲むために買う方が多かった大晦日しぼりですが、気がつくと年々販売数が増えています。これは新規の購入者がいるだけでなく、申し込んだ方が複数の方に贈っていただくようになり、年始の贈答品として最適な商品になっていったのです。

12月にはお歳暮で多くの贈答品が動きますが、年末の忙しい時期に商品が届くため、送られる相手方は必ずしも在宅していません。一方、正月は在宅している可能性が高く、元日から商品が届くこと自体にもインパクトがあります。開けてみると、昨日搾ったばかりの日本で一番新鮮なお酒。そして、華やかな香りと柔らかで上品な旨味の日本酒。お正月と日本酒は最も相性が良いと言っても過言ではありません。送られた方には大変喜んでいただいています。お正月だからこそ、新年の挨拶を兼ねて直ぐにお礼の電話をする方も多く、贈った方にも大変喜んでいただいています。最近は、お歳暮を止めて、この商品で季節のご挨拶をされている方もいらっしゃるようです。

「大晦日しぼり」今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

感謝を深める「お歳暮」の雑学と 完全マナー

開華蔵元が伝授する、簡単マメ知識


皆様、こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造の蔵人でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。
今年も残すところわずかとなり、街は慌ただしさの中に一年の終わりを感じる時期となりました。日頃お世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える日本の美しい習慣が「お歳暮」です。「いつ贈るのが正しいのか」「のしはどう書くのか」など、細かなマナーに戸惑われる方も少なくありません。
今回は、私たち蔵人が、「お歳暮」の歴史から、時期、相場、そしてお礼状に至るまで、感謝の心が伝わるための完全マニュアルを解説いたします。

1.「お歳暮」に込められた深い意味:ルーツは御魂祭にあり

「お歳暮」という習慣の起源は古く、二つの流れがあるとされています。一つは、江戸時代の商家や長屋での慣習で、盆と暮れの時期に、店子(たなこ)や商人が、大家さんや取引先へ「日頃の感謝とこれからもよろしく」という願いを込めて贈り物を届けたことに始まります。
そして、もう一つの根源は、年越しの準備として先祖の霊を迎える「御魂祭(みたままつ
り)」の名残とされています。当時、神棚や仏壇に供える塩蔵品や干物などの供え物を、親戚や近隣の人々に配る習慣があり、これが原型となりました。
現代のお歳暮にも、この「一年の節目に、大切な人の健康や、ご縁の継続を願う」という、温かい心が脈々と受け継がれているのです。

2.時期を逃さない心得:贈るタイミングと表書きマナー

お歳暮は、先方の年末の忙しい時期を避けるよう、少し早めに手配することが心遣いです。一般的に、お歳暮を贈る時期は 12 月初旬頃から、遅くとも 12 月 25 日くらいまでに届くように手配します。近年では、年末を避けて 11 月下旬から贈られる方も増えてきました。もともとは 12 月 13 日の「正月事始め」から贈るのが習わしでしたが、地域によって時期が異なる場合もありますので、先方の地域の習慣に合わせる心遣いも大切です。
もし手配が間に合わず、年内に届かなかった場合は、のし紙の「表書き」を変更するのがマナーです。年明けの松の内まで(一般的に 1 月 7 日まで)であれば、表書きを「お年賀」として贈ります。さらに時期がずれて、松の内以降、立春(2 月 4 日頃)を迎えるまでになってしまった場合は、表書きを「寒中御伺」または「寒中御見舞」と変えて贈るのが適切です。慌てて年内に間に合わせようとするよりも、時期がずれても適切な表書きを選ぶ方が、相手への敬意が伝わるものです。

3.感謝が伝わる金額と品選び:相場は相手への配慮

お歳暮は「お返し」を前提としない感謝の贈り物ですので、相手に気を遣わせないことが最も大切です。一般的な相場は、3,000 円から 5,000 円程度とされています。特別にお世話になった方へは 10,000 円程度の品を贈ることもありますが、高価すぎる品物はかえって相手に気を遣わせてしまうため、お互いに負担にならない程度のものを選ぶことが肝要です。
品物は、お正月など大人数が集まる機会に皆で消費できるものや、冬の味覚が人気を集めます。洋菓子や和菓子、ハム・肉類、そしてビールやジュースなどのドリンク類が、日持ちも良く定番です。私たち第一酒造の「開華」の日本酒も、名水で丁寧に仕込まれた柔らかな味わいが、年末年始の特別な時間を彩る品として大変ご好評をいただいております。お相手の家族構成や好みを考慮し、開けた時の笑顔を想像しながら選ぶのが、一番の心得です。

4.迷わないためののし紙マナー:水引と表書き

お歳暮ののし紙(掛紙)は、感謝の気持ちを伝えるための基本マナーです。
水引は、「何度あっても喜ばしいこと」に使われる、紅白 5 本の蝶結び(花結び)を使用
しますので、お歳暮に適しています。表書きは、前述の通り、贈る時期に合わせて「お歳暮」「お年賀」「寒中御見舞」などを記載し、今年限りの御礼として贈る場合は「御礼」とすることもあります。名入れ(水引の下部)には、贈り主の氏名をフルネームで記入するのが基本です。
文字の配置にも心得があります。表書きは、水引にかからないように、上から一文字分ほど空けて書き始めると、美しく整った印象になります。

5.感謝を確実に伝えるお礼状の書き方と例文

お歳暮を受け取ったら、贈ってくださった方に「無事届きました」という報告と、感謝の気持ちを伝えることが、最低限のマナーとなります。
お礼状は、お歳暮が届いたことを早く知らせるためにも、一両日中(遅くとも品物が届いてから 3 日以内)に投函するのがおすすめです。すぐに手書きのお礼状を書くことが難しい場合は、まず電話やメールで先に受領の連絡とお礼を伝え、その後改めて丁寧な手書きのお礼状を送付すると、より丁寧です。
お歳暮は、基本的に目上の方に、目下の方から感謝を込めて贈るものですので、お返しは基本的に不要とされています。しかし、お礼状は感謝を伝える上での最低限のマナーですので、必ず送りましょう。


(お礼状の基本例文:配送の場合)

  拝啓

  師走の候、寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  さて、この度はご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
  早速、家族一同で(「開華の純米酒を」など、具体的な品名を入れるとさらに喜びが伝わります)
  美味しくいただいております。
  いつも変わらぬ温かいお心遣いに、心より感謝申し上げます。
  寒さ厳しき折、皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。
  略儀ながら書中をもちまして、お礼申し上げます。

  敬具

  令和七年十二月〇日
  〇〇(ご自身の氏名)
  〇〇様(相手の氏名)


お歳暮は、単に品物を贈るのではなく、一年間のご縁と感謝を再確認する美しい文化です。このコラムが、皆様の年の瀬のご挨拶の一助となれば幸いです。
私たち第一酒造も、皆様の「ありがとう」の気持ちにふさわしい、心豊かな味わいをこれからもお届けしてまいります。
どうぞ、良い年をお迎えください。
(第一酒造 蔵人一同)

吟醸酒と純米酒、本醸造酒の違いを知ろう

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報をお教えします。

目次
1.「特定名称酒」とは?
2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

1.「特定名称酒」とは?

「日本酒は種類が多い」と感じている方は多いでしょう。 例えば居酒屋などで「美味しい!」と感じる銘柄を見つけても、違うお店に行くとその銘柄はなく、 お気に入りの味わいがわからない、という経験があるかもしれません。
しかし、同じ銘柄がお店になくても、 美味しい!と感じた日本酒の「種類」が分かっていれば、特徴が近い日本酒を頼むことで、 お気に入りを増やしていくことができます。
日本酒の種類を簡単に分類してみましょう。
まず日本酒は、 「特定名称酒」と「普通酒」に分けられます。 「特定名称酒」とは、原料や精米歩合(お米を精米する割合)など製法で分類された日本酒にそれぞれ「特定の名称」が与えられたものです。 特定名称酒に含まれない日本酒は、一般的に「普通酒」と呼ばれています。 普通酒は、原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のため日常酒として楽しむ方が多いお酒です。

次はこの「特定名称酒」についてお話します。

2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

特定名称酒は、大きく「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種に分けられます。

・純米酒
純米酒とは、米、米麹、水だけで造られた日本酒のこと。
純米酒は、その名の通り、純粋に米だけで造られた酒。醸造アルコールを使用しないため、米本来の旨みや甘み、コク、ふくよかさ、米ならではの香りが楽しめます。 冷やから燗まで、さまざまな温度帯で楽しめることも特徴です。

・本醸造酒
本醸造酒は、米と米麹、水の他に、「醸造アルコール」を加えて造ります。
「醸造アルコール」とは、焼酎のことです。 まったく怪しい添加物などではありませんのでご安心ください。アルコール度数30度の甲類焼酎を米の重量の10%添加します。また、精米歩合は「70%以下のもの」と定義されています。 後味がすっきりとしたキレのある、いわゆる「辛口」のお酒になります。まずは冷酒で、お燗もお薦めです。

・吟醸酒
吟醸酒とは、米と米麹、水に醸造アルコールを加えた原料で造られています。また、「精米歩合が60%以下のもの」と定義されています。さらには、醪造りの段階で、低温度かつ長時間かけて発酵させる「吟醸造り」という手法を行なっています。 それによって生まれる「フルーティーな香り(吟醸香)」が特徴です。 日本酒の香りを楽しみたいという人におすすめの日本酒です。

この「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」に分類される3種類の特定名称酒は、 さらに細かく分けると8種類になります。
わかりやすいように、 この8種類の特定名称酒の原料や精米歩合、製造方法等の違いを表にまとめてみました。

それぞれの味わいの違いは、また次回お話させて頂きますね。

ひな祭りに飲まれる白酒ってどんな酒?甘酒とは違う?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

白酒とは?

白酒とは、もち米や米こうじを蒸してみりんや焼酎と混ぜて仕込み、1か月程度熟成させたもろみを軽くすりつぶして造った、白く濁った酒のことです。原材料は日本酒と似ていますが、みりんなどを加えているため、酒税法ではリキュール類に分類されています。アルコール分は9~10%程度で、とろみのある口当たりと甘味の強い味わいが特徴です。

ちなみに、白酒という言葉には、読み方が異なり全く違うお酒のことを指すものがあるので注意しましょう。

・白酒(しろき):新嘗祭や大嘗祭のために造られる特別な御神酒で、新米を使って醸造された清酒のこと。
・白酒(はくしゅ):どぶろくなどの白く濁った酒のこと。
・白酒(パイチュウ):中国発祥の穀物を原料とする蒸溜酒で、ブランデーやウィスキーとともに世界三大蒸溜酒のひとつ。白酒という名前ですが、一般的には無色透明です。

ひな祭りに白酒を飲む意味

童謡の「うれしいひなまつり」に、「すこし白酒(しろざけ) めされたか あかいお顔の 右大臣(うだいじん)」※という歌詞があります。古くからひな祭りには白酒が飲まれていたようですが、白酒を飲むようになったのは諸説あります。
※参考:『うれしいひなまつり』作詞 サトウハチロー

桃の節句は、もともとは「上巳(じょうし)の節句」といいます。「上巳」は陰暦3月の最初の巳の日を意味していましたが、魏の時代より3月3日になったと言われています。 古代中国では、上巳の節句に水辺で身体を清めて厄災を払い、宴会を催していました。
日本では、上巳の節句に植物や紙で作った「人形(ひとがた)」を水に流して邪気を払うようになり、それが平安時代に幼女が遊んでいた小さなお人形「ひいな」と合わさり、江戸時代に雛人形を飾るようになりました。やがて、江戸幕府が五節句を制定すると、上巳の節句は女の子のお祝いの日へと変化し、桃の節句、ひな祭りと呼ばれるようになりました。

上巳の節句で厄災を払うためにもう一つされていたのが、桃の花を酒に浸した「桃花酒」です。古代中国では、桃は邪気を祓い不老長寿を与える仙木とされており、桃の花を酒に入れて飲むことで、健康になると言われていたそうです。この桃花酒から白酒(しろざけ)に変わったのは、江戸時代といわれています。
一説によると、ある酒屋の亭主が、夢でお雛様に白酒のおいしい作り方を教えてもらい、それを販売したことが始まりだそう。白酒はそのおいしさから江戸中の評判となり、徳川将軍も愛飲されるようになったのだとか。

江戸の名所を紹介した江戸時代のガイドブック『江戸名所図会』にも「鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商う図」として紹介されています。ひな祭り前には多くの人が押しかけ大混乱になるほど、その白酒は人気があったそうです。

※『江戸名所図会』斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊

つまり、ひな祭りの起源は無病息災と厄除けを祈る行事であり、白酒も健康を願って飲む酒だったのです。
子供の頃、ひな祭りで白酒(しろざけ)を飲んだ記憶があると思いますが、白酒はアルコール分があるので、実は甘酒(糀の甘酒)だったのかもしれませんね。