感謝を深める「お歳暮」の雑学と 完全マナー

開華蔵元が伝授する、簡単マメ知識


皆様、こんにちは! 日本名水百選の水が湧き出る栃木県佐野市で、延宝元年(1673 年)創業、 350 年以上の歴史を誇る栃木県内最古の蔵元、第一酒造の蔵人でございます。
私たちは、名水と自社栽培の酒米を用いて、やわらかな旨味と上品な香りの銘酒「開華」を醸しております。
今年も残すところわずかとなり、街は慌ただしさの中に一年の終わりを感じる時期となりました。日頃お世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える日本の美しい習慣が「お歳暮」です。「いつ贈るのが正しいのか」「のしはどう書くのか」など、細かなマナーに戸惑われる方も少なくありません。
今回は、私たち蔵人が、「お歳暮」の歴史から、時期、相場、そしてお礼状に至るまで、感謝の心が伝わるための完全マニュアルを解説いたします。

1.「お歳暮」に込められた深い意味:ルーツは御魂祭にあり

「お歳暮」という習慣の起源は古く、二つの流れがあるとされています。一つは、江戸時代の商家や長屋での慣習で、盆と暮れの時期に、店子(たなこ)や商人が、大家さんや取引先へ「日頃の感謝とこれからもよろしく」という願いを込めて贈り物を届けたことに始まります。
そして、もう一つの根源は、年越しの準備として先祖の霊を迎える「御魂祭(みたままつ
り)」の名残とされています。当時、神棚や仏壇に供える塩蔵品や干物などの供え物を、親戚や近隣の人々に配る習慣があり、これが原型となりました。
現代のお歳暮にも、この「一年の節目に、大切な人の健康や、ご縁の継続を願う」という、温かい心が脈々と受け継がれているのです。

2.時期を逃さない心得:贈るタイミングと表書きマナー

お歳暮は、先方の年末の忙しい時期を避けるよう、少し早めに手配することが心遣いです。一般的に、お歳暮を贈る時期は 12 月初旬頃から、遅くとも 12 月 25 日くらいまでに届くように手配します。近年では、年末を避けて 11 月下旬から贈られる方も増えてきました。もともとは 12 月 13 日の「正月事始め」から贈るのが習わしでしたが、地域によって時期が異なる場合もありますので、先方の地域の習慣に合わせる心遣いも大切です。
もし手配が間に合わず、年内に届かなかった場合は、のし紙の「表書き」を変更するのがマナーです。年明けの松の内まで(一般的に 1 月 7 日まで)であれば、表書きを「お年賀」として贈ります。さらに時期がずれて、松の内以降、立春(2 月 4 日頃)を迎えるまでになってしまった場合は、表書きを「寒中御伺」または「寒中御見舞」と変えて贈るのが適切です。慌てて年内に間に合わせようとするよりも、時期がずれても適切な表書きを選ぶ方が、相手への敬意が伝わるものです。

3.感謝が伝わる金額と品選び:相場は相手への配慮

お歳暮は「お返し」を前提としない感謝の贈り物ですので、相手に気を遣わせないことが最も大切です。一般的な相場は、3,000 円から 5,000 円程度とされています。特別にお世話になった方へは 10,000 円程度の品を贈ることもありますが、高価すぎる品物はかえって相手に気を遣わせてしまうため、お互いに負担にならない程度のものを選ぶことが肝要です。
品物は、お正月など大人数が集まる機会に皆で消費できるものや、冬の味覚が人気を集めます。洋菓子や和菓子、ハム・肉類、そしてビールやジュースなどのドリンク類が、日持ちも良く定番です。私たち第一酒造の「開華」の日本酒も、名水で丁寧に仕込まれた柔らかな味わいが、年末年始の特別な時間を彩る品として大変ご好評をいただいております。お相手の家族構成や好みを考慮し、開けた時の笑顔を想像しながら選ぶのが、一番の心得です。

4.迷わないためののし紙マナー:水引と表書き

お歳暮ののし紙(掛紙)は、感謝の気持ちを伝えるための基本マナーです。
水引は、「何度あっても喜ばしいこと」に使われる、紅白 5 本の蝶結び(花結び)を使用
しますので、お歳暮に適しています。表書きは、前述の通り、贈る時期に合わせて「お歳暮」「お年賀」「寒中御見舞」などを記載し、今年限りの御礼として贈る場合は「御礼」とすることもあります。名入れ(水引の下部)には、贈り主の氏名をフルネームで記入するのが基本です。
文字の配置にも心得があります。表書きは、水引にかからないように、上から一文字分ほど空けて書き始めると、美しく整った印象になります。

5.感謝を確実に伝えるお礼状の書き方と例文

お歳暮を受け取ったら、贈ってくださった方に「無事届きました」という報告と、感謝の気持ちを伝えることが、最低限のマナーとなります。
お礼状は、お歳暮が届いたことを早く知らせるためにも、一両日中(遅くとも品物が届いてから 3 日以内)に投函するのがおすすめです。すぐに手書きのお礼状を書くことが難しい場合は、まず電話やメールで先に受領の連絡とお礼を伝え、その後改めて丁寧な手書きのお礼状を送付すると、より丁寧です。
お歳暮は、基本的に目上の方に、目下の方から感謝を込めて贈るものですので、お返しは基本的に不要とされています。しかし、お礼状は感謝を伝える上での最低限のマナーですので、必ず送りましょう。


(お礼状の基本例文:配送の場合)

  拝啓

  師走の候、寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  さて、この度はご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
  早速、家族一同で(「開華の純米酒を」など、具体的な品名を入れるとさらに喜びが伝わります)
  美味しくいただいております。
  いつも変わらぬ温かいお心遣いに、心より感謝申し上げます。
  寒さ厳しき折、皆様の健康を心よりお祈り申し上げます。
  略儀ながら書中をもちまして、お礼申し上げます。

  敬具

  令和七年十二月〇日
  〇〇(ご自身の氏名)
  〇〇様(相手の氏名)


お歳暮は、単に品物を贈るのではなく、一年間のご縁と感謝を再確認する美しい文化です。このコラムが、皆様の年の瀬のご挨拶の一助となれば幸いです。
私たち第一酒造も、皆様の「ありがとう」の気持ちにふさわしい、心豊かな味わいをこれからもお届けしてまいります。
どうぞ、良い年をお迎えください。
(第一酒造 蔵人一同)

吟醸酒と純米酒、本醸造酒の違いを知ろう

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報をお教えします。

目次
1.「特定名称酒」とは?
2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

1.「特定名称酒」とは?

「日本酒は種類が多い」と感じている方は多いでしょう。 例えば居酒屋などで「美味しい!」と感じる銘柄を見つけても、違うお店に行くとその銘柄はなく、 お気に入りの味わいがわからない、という経験があるかもしれません。
しかし、同じ銘柄がお店になくても、 美味しい!と感じた日本酒の「種類」が分かっていれば、特徴が近い日本酒を頼むことで、 お気に入りを増やしていくことができます。
日本酒の種類を簡単に分類してみましょう。
まず日本酒は、 「特定名称酒」と「普通酒」に分けられます。 「特定名称酒」とは、原料や精米歩合(お米を精米する割合)など製法で分類された日本酒にそれぞれ「特定の名称」が与えられたものです。 特定名称酒に含まれない日本酒は、一般的に「普通酒」と呼ばれています。 普通酒は、原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のため日常酒として楽しむ方が多いお酒です。

次はこの「特定名称酒」についてお話します。

2. 「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の違い

特定名称酒は、大きく「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3種に分けられます。

・純米酒
純米酒とは、米、米麹、水だけで造られた日本酒のこと。
純米酒は、その名の通り、純粋に米だけで造られた酒。醸造アルコールを使用しないため、米本来の旨みや甘み、コク、ふくよかさ、米ならではの香りが楽しめます。 冷やから燗まで、さまざまな温度帯で楽しめることも特徴です。

・本醸造酒
本醸造酒は、米と米麹、水の他に、「醸造アルコール」を加えて造ります。
「醸造アルコール」とは、焼酎のことです。 まったく怪しい添加物などではありませんのでご安心ください。アルコール度数30度の甲類焼酎を米の重量の10%添加します。また、精米歩合は「70%以下のもの」と定義されています。 後味がすっきりとしたキレのある、いわゆる「辛口」のお酒になります。まずは冷酒で、お燗もお薦めです。

・吟醸酒
吟醸酒とは、米と米麹、水に醸造アルコールを加えた原料で造られています。また、「精米歩合が60%以下のもの」と定義されています。さらには、醪造りの段階で、低温度かつ長時間かけて発酵させる「吟醸造り」という手法を行なっています。 それによって生まれる「フルーティーな香り(吟醸香)」が特徴です。 日本酒の香りを楽しみたいという人におすすめの日本酒です。

この「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」に分類される3種類の特定名称酒は、 さらに細かく分けると8種類になります。
わかりやすいように、 この8種類の特定名称酒の原料や精米歩合、製造方法等の違いを表にまとめてみました。

それぞれの味わいの違いは、また次回お話させて頂きますね。

ひな祭りに飲まれる白酒ってどんな酒?甘酒とは違う?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

白酒とは?

白酒とは、もち米や米こうじを蒸してみりんや焼酎と混ぜて仕込み、1か月程度熟成させたもろみを軽くすりつぶして造った、白く濁った酒のことです。原材料は日本酒と似ていますが、みりんなどを加えているため、酒税法ではリキュール類に分類されています。アルコール分は9~10%程度で、とろみのある口当たりと甘味の強い味わいが特徴です。

ちなみに、白酒という言葉には、読み方が異なり全く違うお酒のことを指すものがあるので注意しましょう。

・白酒(しろき):新嘗祭や大嘗祭のために造られる特別な御神酒で、新米を使って醸造された清酒のこと。
・白酒(はくしゅ):どぶろくなどの白く濁った酒のこと。
・白酒(パイチュウ):中国発祥の穀物を原料とする蒸溜酒で、ブランデーやウィスキーとともに世界三大蒸溜酒のひとつ。白酒という名前ですが、一般的には無色透明です。

ひな祭りに白酒を飲む意味

童謡の「うれしいひなまつり」に、「すこし白酒(しろざけ) めされたか あかいお顔の 右大臣(うだいじん)」※という歌詞があります。古くからひな祭りには白酒が飲まれていたようですが、白酒を飲むようになったのは諸説あります。
※参考:『うれしいひなまつり』作詞 サトウハチロー

桃の節句は、もともとは「上巳(じょうし)の節句」といいます。「上巳」は陰暦3月の最初の巳の日を意味していましたが、魏の時代より3月3日になったと言われています。 古代中国では、上巳の節句に水辺で身体を清めて厄災を払い、宴会を催していました。
日本では、上巳の節句に植物や紙で作った「人形(ひとがた)」を水に流して邪気を払うようになり、それが平安時代に幼女が遊んでいた小さなお人形「ひいな」と合わさり、江戸時代に雛人形を飾るようになりました。やがて、江戸幕府が五節句を制定すると、上巳の節句は女の子のお祝いの日へと変化し、桃の節句、ひな祭りと呼ばれるようになりました。

上巳の節句で厄災を払うためにもう一つされていたのが、桃の花を酒に浸した「桃花酒」です。古代中国では、桃は邪気を祓い不老長寿を与える仙木とされており、桃の花を酒に入れて飲むことで、健康になると言われていたそうです。この桃花酒から白酒(しろざけ)に変わったのは、江戸時代といわれています。
一説によると、ある酒屋の亭主が、夢でお雛様に白酒のおいしい作り方を教えてもらい、それを販売したことが始まりだそう。白酒はそのおいしさから江戸中の評判となり、徳川将軍も愛飲されるようになったのだとか。

江戸の名所を紹介した江戸時代のガイドブック『江戸名所図会』にも「鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商う図」として紹介されています。ひな祭り前には多くの人が押しかけ大混乱になるほど、その白酒は人気があったそうです。

※『江戸名所図会』斎藤長秋(さいとうちょうしゅう)編 長谷川雪旦(はせがわせったん)画 天保5年(1834)~天保7年(1836)刊

つまり、ひな祭りの起源は無病息災と厄除けを祈る行事であり、白酒も健康を願って飲む酒だったのです。
子供の頃、ひな祭りで白酒(しろざけ)を飲んだ記憶があると思いますが、白酒はアルコール分があるので、実は甘酒(糀の甘酒)だったのかもしれませんね。

酒粕の甘酒と糀の甘酒

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

寒くなると、熱々の甘酒が恋しくなるという人も多いのではないでしょうか。

最近では、スーパーなどでもよく見る甘酒。「飲む点滴」と言われる位に栄養抜群の飲み物ですが、実は「甘酒」は夏の季語なんです。
江戸時代には庶民の間で『夏バテ防止の飲料』として親しまれていたそうです。
その「甘酒」ですが、2種類あるということはご存じでしょうか?

『酒粕の甘酒』と『糀の甘酒』の違い

甘酒は、『酒粕』から作る「酒粕の甘酒」と、『糀』から作る「糀の甘酒」に分類されます。
「酒粕の甘酒」は日本酒を作る時に出る、もろみを圧搾したあとの残り「酒粕」を使って作った飲み物です。もちろん日本酒の絞り粕「酒粕」を使っていますので、アルコール分が含まれます。どんな日本酒の酒粕なのにかによって、味や香りに違いが出ます。その酒粕にお湯と砂糖を加えて加熱して作るのが、酒糀で作る甘酒です。牛乳を加えて少しまろやかに飲みやすくする方もいるようです。
ビタミン・タンパク質は「糀の甘酒」に比べて多く含まれ、体内の油を捕まえて、油ごと排出してくれるレジスタントプロテインという成分が多く含まれており、便に油分を含むようになることで便通が良くなるようです。

それに対し、蒸してつぶしたお米に糀を混ぜて、発酵させて作るのが、糀で作る甘酒です。
『飲む点滴』と呼ばれるのは「糀の甘酒」。点滴の成分と似ているため、疲労回復に効果的です。善玉菌のエサとなるオリゴ糖を多く含むため、善玉菌の活動を活発にさせ、腸内環境を良くすると言われています。お米と糀だけで作るので自然な甘さがあるため、砂糖は使わない、カロリー低めのノンアルコール飲料です。

甘酒はどちらの原料で作られたものも栄養価がとても高く、健康や美容におすすめの飲み物です。手軽にすぐ飲めるのは、豊富に含まれる栄養素や、妊婦や子供が飲めるという安全性の点で『糀の甘酒』がおすすめです。ですが、寒い日に熱々の「酒粕の甘酒」はアルコール分も手伝い身体ポカポカに温めてくれる飲み物ですね。

ハレの日のプレゼントは、日本酒がぴったり!

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

春は出会いと別れの季節。
卒業や転勤など、人生の節目となるシーンもたくさんあります。
お祝い事やハレの日には、やはり日本酒が合いますね。
古くから祝いごとや神事に用いられる日本酒は、門出を祝ったり、感謝の気持ちを伝えたりする送別会のプレゼントにぴったり。大人の送別会にふさわしい贈り物となるでしょう。

送別会のプレゼントは?

いざプレゼントするお酒を選ぶとなると、どんなお酒を好むのか、どう選べば良いのか迷ってしまいますよね。職場の人への贈り物だからこそ、どれくらいの予算がマナーなのかも気になるポイントです。
そこでここでは、送別会のプレゼントにぴったりなお酒の選び方をご紹介します。
相手に喜ばれて、失礼にならないお酒を選びましょう。

・相手が好むお酒の種類をリサーチしておく

送別会のプレゼント選びで失敗しないためには、事前に相手のお酒の好みをリサーチしておくことが大切です。
一口に日本酒と言っても、大吟醸・純米大吟醸酒・純米吟醸酒・純米酒・本醸造など様々な種類があります。
普段の会話や飲み会などの注文をヒントに、相手の好みを詳しくリサーチしておくと、喜ばれるプレゼントになるでしょう。

お酒の種類を絞り込めない場合は、辛口・甘口など味わいで選んでもOKです。
食事にも合うすっきりとした辛口や、デザートのように楽しめる甘口など、味わいの好みを把握しておくだけでも、プレゼントするお酒が選びやすくなります。

・【関係性別】送別会で贈るお酒のプレゼントの相場は?

送別会のプレゼントの予算は、贈る相手との関係性や立場によって異なります。

上司:7,000円~10,000円
先輩:5,000円~7,000円
同僚:3,000円~5,000円

お酒は安いものだと2,000円ほどで用意できますが、安すぎるお酒は送別会のプレゼントにふさわしくありません。
反対に、あまりにも高すぎるお酒は、受け取る方に気を遣わせてしまいます。関係性に即した金額のお酒を用意して、素敵なプレゼントにしましょう。

連名で贈る場合は、参加者の人数によって予算が大きく変わります。念のため「予算はこれくらいで、このプレゼントを贈ろうと考えています」と参加者に相談しておくと安心です。
一人あたりの予算は500円~1,000円を目安にすると、参加者の負担も抑えられるでしょう。

・男女問わず喜ばれる!おしゃれな日本酒のプレゼント

お米の旨みが美味しい日本酒は、男女問わず喜ばれやすいお酒の一つ。
初心者でも飲みやすいすっきりとした味わいのもの、お酒好きも満足できる深い味わいの日本酒、口あたりの良いスパークリング日本酒など、いろいろ選べます。 華やかで見た目も楽しい!スパークリング日本酒は友人や家族と飲んでも映えますし、送別会で飲んでも盛り上がります。おしゃれでハイセンスな送別会にしたいのなら、ぜひ「AWA SAKE」をチェックしてください。

乾杯酒のお酒は泡酒?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

結婚式やお祝い事で乾杯をするときに飲むお酒はやはり「シャンパン」が多いのではないでしょうか。
シャンパンは見た目も味も華やかでお祝いの席にぴったりですよね。
しかし、なぜ乾杯酒にシャンパンが使われるようになったのでしょうか。
今回は乾杯とシャンパンに込められた素敵な由来をご紹介したいと思います。

目次
1. 乾杯にグラスを合わせるのはなぜ?
2. 結婚式で使うシャンパンの意味
3. AWA SAKE

1.乾杯にグラスを合わせるのはなぜ?

そもそも、乾杯をするのは「魔除け」の効果があるからと言われています。ヨーロッパでは悪魔はグラスを重ねるときの「チーン」という音が嫌いだと伝えられています。悪魔を苦手な音で追い払い、皆で幸せな門出を祝おうという意味が現在にも定着したのです。
またある説によると、お互いのグラスを重ね合わせることで酒に毒が入っていないことを証明しているとも言われています。
日本に乾杯の文化が持ち込まれたのは1854年です。イギリスと日本が初めて条約を結んだ際にイギリス式の乾杯が行われたと言われています。その後開国により、国民にも広がっていきました。

2.結婚式で使うシャンパンの意味

結婚式の乾杯酒にはシャンパンを使うことが多いです。シャンパンがよく使われる理由は「音と泡」にあります。シャンパンはグラスに注ぐとパチパチという音がしますよね。シャンパンの音は「天使の拍手」と言われています。グラスに注ぐ小さなシャンパンの音が響き渡り、まるで天使が祝福してくれているみたいに聞こえる。素敵ですね。
また、シャンパンは音だけでなく泡にも素敵な意味が込められています。シャンパンは注がれると下から上へと泡が立ち上ります。止まることなく続いていく泡の様子は「永遠に幸せが続く」ことと同じだと伝えられています。さらに、シャンパン の発祥地であるフランスのシャンパーニュ地方ではシャンパンの泡を星に見立てて、「星を飲む」という表現をしているのだそう。このようにシャンパンは結婚式をロマンチックに演出する素敵な飲み物なのです。

お酒が苦手な方もこの意味を知れば、シャンパンが結婚式で選ばれる理由がお分かりいただけるかと思います。

3.AWA SAKE

日本酒にも厳選された米と米こうじ、水だけを使い、二次発酵 による自然な発泡を有し、しかも透明な酒「AWA SAKE」というものがあります。
シャンパンと同じ製法で醸されたスパークリング日本酒です。

「開華 AWA SAKE」は、
フレッシュな柑橘系の爽やかな香り立ちと、クリーミーで繊細な泡立ちが、エレガントに調和した地酒です。スパークリングワインのような爽やかな酸味があり、後味スッキリ、料理にあう最高の乾杯酒です。
「ミラノ酒チャレンジ2022」では、トマトとモッツアレラのカプレーゼに合う酒という評価をいただきました。
2023 G7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合の政府主催レセプションで乾杯酒に使われました。

乾杯酒はシャンパン の他にも種類があります。ここでは代表的なものをご紹介します。

◆日本酒
日本酒は和婚によく選ばれる乾杯酒です。酒樽を新郎新婦で鏡割りをしてお酒をふるまいます。
日本酒には「邪気払い」の意味が込められています。その由来は出雲神話の「ヤマタノオロチ退治」から来ています。また、お酒に酔うことで神様に近づくことができるとも伝えられています。日本酒を飲み交わすことで新郎新婦やその家族の栄光と繁栄を祈ることができるのです。
人前式には欠かせない儀式の一つである「三々九度」にも日本酒が使われていますよ。三々九度の儀式とは、同じ盃に注がれたお酒を夫婦で飲み交わす儀式です。夫婦の契りを交わすという意味があります。また、新郎と新婦が繰り返し盃を重ねることで、縁を結ぶという意味も込められているのだとか。日本古来の伝統が引き継がれていますね。

◆ビール
実は結婚式とビールには深い関係があります。「花嫁」の意味を持つ「ブライダル」という言葉はビールから来ています。中世のヨーロッパではエールビールの醸造が盛んであり、一般家庭でもつくられるほどでした。結婚式の際も新婦の友人が新婦のためにエールビールをつくる風習がありました。そのビールはブライドエールと呼ばれ、のちにブライダルという言葉に派生したのだと言われています。
結婚式にはシャンパンが主流ですが、エールビールで乾杯するのもおしゃれです。

今回紹介した商品以外にも季節限定商品などございますので是非ご覧ください。

「あらばしり」って何?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報を お教えします。

目次
1.「あらばしり」とは?

1.「あらばしり」とは?

「あらばしり」って皆さん聞いたことありますか?
聞いたことはあるけれど、内容はよく分からないという方多いのではないでしょうか?
「あらばしり」とは、日本酒を搾ったときに一番初めに出てくるお酒のことです。

お酒を搾る、
まさに日本酒が出来上がるクライマックスの工程を「上槽」と言います。
お酒になる前の、白濁した発酵中の液体「もろみ」を袋に詰めて搾る(=濾す)手法が一般的です。搾られ出てくるお酒には順序と特徴があり、それぞれ名前がつけられています。

・一番最初に出てくる部分・・・あらばしり
・中間に出る部分・・・中取り
・最後に出てくる部分・・・せめ
といいます。

「あらばしり」は、
圧力をかけずにもろみの重さだけで自然にでてくる部分なので、華やかな香りとフレッシュな感が強く感じられます。一番初めに出てくる部分なので少し荒々しい味わいが特徴的です。新酒らしさを味わうには、一番適した部分と言えますね。
また、しぼりたて新酒という意味合いで「あらばしり」とラベルに表記する蔵元もあります。

では、他の部分はどんな味わいでしょうか?

「中取り」
「あらばしり」が出おわると、透明なお酒が出始めます。この透明な部分を「中取り」といい、香り、味わい、余韻までバランスに優れ、もっとも重要な部分です。鑑評会出品酒では、この部分だけを取り出し出品する蔵元もあります。

「せめ」
「中取り」が出おわると、今度は圧力をかけてお酒を絞り出します。この圧力をかけて搾ることを「せめ」といい、そうして出てくるお酒も「せめ」と呼ばれます。雑味の多い部分です。

一般的には、これら「あらばしり」「中取り」「責め」を全て混ぜて瓶詰めします。それぞれの部分を単独で瓶詰めすることは、非常に贅沢で特別なお酒になります。

「開華 あらばしり」これが商品名ですが、注文の時に「あらしぼり」と言われる方がいます。確かにお酒屋さんのPOPに「あらしぼり入荷」という表記を見たことがあります。実際言葉にすると、私的には言いにくいような気がするのですが・・・商品名になれているから??

今期の「開華 あらばしり」は終了となりましたが、新酒の一番バッターで、人気商品です!
次回 2025年12月発売の「開華 あらばしり」は是非飲んでみてください!!

日本酒の「原酒」と「生酒」の違いって何?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報を お教えします。

目次
1. 「原酒」と「生酒」の違いとは?

1. 「原酒」と「生酒」の違いとは?

「原酒」とは、 搾って出てきた、水を加えていないお酒です

搾った直後のお酒は、アルコール度数が20度くらいあります。
これに水を加え度数調整することを「加水調整」と言い、飲みやすいアルコール度数である15度前後に調整するための作業で、一般的にほとんどの日本酒がこの作業をしています。
原酒は、搾ったそのままのお酒の風味をお楽しみいただけます。

毎月、第2・4週の土日に『量り売り』を売店で開催しています。
開催期に旬の原酒(一回火入れ)を量り売り酒としています。是非ご来店ください。
また、『頒布会』では量り売り酒と季節の旬酒を合わせてお届けいたします。

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「生酒」は、搾ったお酒を加熱処理していないお酒です

生酒とは醪(もろみ)を搾った後に一切の加熱処理しないお酒です。
加熱処理のことを日本酒業界では「火入れ(ひいれ)」と呼びます。 加水調整、醸造アルコールを添加しても、この火入れさえしなければ「生酒」となります。
生酒は文字通り「生」のお酒ですので、酵母が活動を止めていないため、 味わいや品質が徐々に変化する可能性があり、温度による劣化を招きやすく、「要冷蔵」商品となります。
似たような商品で「生貯蔵酒」「生詰酒」などがありますが、 こちらは最低1回の火入れ(加熱処理)を行っているので、生酒ではありません。

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「無ろ過」とは、文字通り“ろ過を行わずに造られたお酒”を指します。

一般的な日本酒では、もろみをしぼった後、澱(おり)や濁りのないクリアな状態にするためにフィルターにかけられます。これを「ろ過」と言います。
しかし無ろ過の場合、もろみをしぼった後のろ過作業を行いません。 ろ過していないお酒は濁りがあり、 お米由来の旨味と甘みを存分に味わえるパンチのあるテイストです。

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「原酒」「生酒」「無ろ過」何となく分かっていただけましたでしょうか?
それぞれ全く別の工程を指す言葉なのです。
間違えやすいこの3ワード整理しますと、

「原酒」は加水調整しないもの
「生酒」は加熱処理しないもの
「無濾過」はろ過処理しないもの
さらにこの3点どちらもしないものを 生酒+原酒+無濾過=無濾過 生原酒(むろかなまげんしゅ)と呼びます。

暑い夏が過ぎて、米の収穫が終わるといよいよ酒造りが始まります。
是非、この3キーワードをしっかり理解して、新酒をお楽しみくださいませ。

純米大吟醸酒と大吟醸酒の違いは?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

純米大吟醸酒と大吟醸酒。同じ大吟醸なのにどうちがうの?

目次
1. 味の違いは?
2. 精米歩合とは?

1.味の違いは?

特定名称酒は、大きく「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」の3種に分けられます。
純米酒は米、米麹、水だけで造られた日本酒です。対して、吟醸酒と本醸造酒は、「醸造アルコール」を添加しています。そんな特定名称酒の中でも、純米大吟醸酒・大吟醸酒は、50%以下の精米歩合の米を使い、吟醸造りという製法で造られる日本酒のことを指します。

吟醸造りとは、「吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること」と定義されています。吟醸造りの名の通り「吟味して醸造する」ことをいい、よりよく精米したお米を、低温でじっくりと長期間発酵させる伝統的な醸造方法を指します。

純米大吟醸酒と大吟醸酒は、精米歩合50%以下という条件は同じですが、醸造アルコールを含むか含まないかの違いです。

純米大吟醸酒は、醸造アルコールが添加されていない、純粋にお米だけを原料にした日本酒です。米だけで造っているからこそ、米本来の旨味、ふくよかなお米の香りが楽しめます。炊きたてのご飯を想像してみてください。おいしいお米は、甘みや旨味が凝縮されているのを感じられると思います。純米酒は、この炊きたてのご飯と同じように、米のおいしさを引き出している日本酒なのです。

一方、醸造アルコールを加えた大吟醸酒は、すっきりとした飲み口のものが多く、味のバランスが良いので飲みやすいのが特徴です。口当たりがよいため、ついつい飲みすぎた・・という経験はございませんか?

2. 精米歩合とは?

米の玄米を削って糠(ぬか)を取り、白いお米にすることを「精米」といいます。私たちが普段食している米の精米歩合は90%ほど。つまり、米の表層を1割ほど磨いていることになります。
日本酒造りにおいては、さらに米の表層を磨きます。米の表層部分には、たんぱく質や脂質、でんぷんなどの栄養素が含まれています。これらの栄養素が多すぎると日本酒の雑味の原因となる上、香り成分を抑制することにつながるので、食用米よりも多く磨く必要があるのです。

日本酒造りに使用する酒米(酒造好適米)は食用米に比べて粒が大きいのが特徴です。

   酒米(酒造好適米):25~30g > 食用米:24g以下

米の中心に「心白(しんぱく)」があり、お米を磨いても砕けにくく、お酒の醪(もろみ)にもよく溶けるという性質があります。また、たんぱく質や脂肪の量少ないのも特徴です。 栄養分が少なくなるため、食用米(飯米)としては適さない、蒸したてを食べてもボソボソとして美味しく無かったのを覚えています。最近は、三重県などで山田錦を「食べる酒米」として販売しています。

● 精米歩合は数値が小さいほど「高精白」で高級酒になる

精米歩合は日本酒の個性ともいえます。精米歩合が低い場合、米の旨味やコクが残る、どっしりとしたお酒が出来上がります。 精米歩合が高くなるほど、味わいは淡麗で、スッキリとします。また、磨き上げることによって際立つのが、華やかな香りです。精米歩合の高い米を使用することで、吟醸酒の特徴であるフルーティな香りや花のような優美な「吟醸香」を生み出しているのです。
精米歩合38%の大吟醸酒であれば、米を6割以上も磨き上げます。一粒一粒を磨き上げるには時間と手間がかかるため、大吟醸酒は高級酒に分類されているのです。

「にごり酒」とは?

蔵元がこっそり教える!明日から使える簡単マメ知識。

日本酒って色々種類があって、何から飲んだらよいかわからない! これを読むだけでお酒の美味しさ3倍増し!?になるお得情報を お教えします。

目次
1.にごり酒とは
2.にごり酒の種類
3.にごり酒ならではの楽しみ方

1.「にごり酒」とは?

にごり酒とは「白濁した日本酒」のことを指します。
白く濁った見た目ととろりとした濃厚な味わいが特徴の日本酒で、日本酒通の間でも好まれています。では、その白濁はどこから生まれるものなのでしょうか。 その理由は、一般的な日本酒との造り方の違いにあります。
日本酒の醸造工程には、原料となる米・米麹・水をアルコール発酵させた「もろみ」に圧力をかけて搾り、酒粕と原酒に分ける「上槽(じょうそう)」という作業があります。通常は目の細かい酒袋を使用しますが、にごり酒は、目の粗い酒袋でこすのが一般的な方法です。そうすることで、もろみに含まれる滓(おり)という固体が残り、白濁した液体になります。

酒税法では、上槽によってもろみをこした液体を「清酒」としています。そのため一般的な日本酒と大きく見た目の異なるにごり酒も、「清酒」のカテゴリーに含まれます。清酒同様、にごり酒のアルコール度数は22度未満と定められています。

●どぶろくや甘酒との違い

一見すると、にごり酒、どぶろく、甘酒の3種類は見分けるのが難しいほど外観が似ています。ですが、その醸造方法やアルコール度数などには違いがあります。

・どぶろく
どぶろくはもろみを液体と固体に分ける「上槽」を行わないお酒です。もろみをこしていないため、酒税法上では清酒ではなく、「その他醸造酒」に分類されます。
その起源は古く、既に飛鳥・奈良時代には豊作祈願などの場で、神様への供物としてなくてはならない神聖な物だったそうです。米ともろみが混ざり合った酒を意味する「濁醪(だくろう)」という言葉がどぶろくの語源ともいわれています。
1899年に自家用酒の醸造が禁止されるまで、どぶろくは一般家庭でも造られていました。現在では、伝統的な神事にどぶろくを用いる神社に限定してどぶろくの醸造が許可されています。「特定の場所でのみの飲用」という条件付きで、地域の特産品としてどぶろくを醸造している場合もあります。

・甘酒
甘酒には酒粕を原料とした「酒粕甘酒」と、米麹を原料とした「米麹甘酒」の2種類があります。
どちらも「清涼飲料水」に分類されますが、アルコールを含む酒粕を加熱して味を調整した酒粕甘酒には1%未満のアルコールが含まれていることが多いです。米麹自体にはアルコールがないため、米麹甘酒はノンアルコールです。

2.にごり酒の種類

にごり酒は米本来の旨味や、芳醇な香りを存分に味わうことのできるお酒です。とろみのある液体から想像できるように、濃厚な味わいとどっしりとした飲み口が特徴です。ただし、にごり酒にも多くの種類があり、その味わいもさまざまです。
濃厚なタイプ以外にも、すっきりした飲み口のタイプや、甘口、辛口などがあります。
また、にごり酒はにごり方によって以下の4つの種類に分けられ、それぞれの味わいも異なります。

・おり酒
別名「おりがらみ」とも呼ばれるおり酒は、滓が多く酸味が強いのが特徴です。
とろみがあり、お米の旨味を感じることができます。個性が強いので、ロックや割って飲みたいときにもおすすめです。

・ささにごり
ささ(細)にごりという名の通り、にごりが少なく、比較的すっきりした味わいです。クセが少ないため、にごり酒が初めての人にもおすすめです。

・うすにごり
ささにごりよりも液体は透明に近く、さらりとしています。口当たりがやわらかいので、にごり酒のとろみや濃厚な味わいが苦手な人でも飲みやすいでしょう。

・活性にごり
火入れをせずに粗めにこして瓶詰めしたにごり酒です。熱処理をしていないため、まだ弱い発酵が進んでおり、シュワッとした刺激を味わえます。

弊社の「活性にごり酒」はこちらになります。 上記に記述の通り微小な発酵をしております。吞むときには十分に冷やし、瓶を振らないようにしてゆっくりと開栓してください。「盥(たらい)を用意して一升瓶をゆっくり開けたけど、勢いよく噴き出して瓶の中身が半分になってしまった。」という話もありました。

にごり酒は見た目の濃厚さから、アルコール度数が高く思えるかもしれませんが、実際に販売されているにごり酒の平均的なアルコール度数は15度前後。一般的な日本酒の平均アルコール度数と変わりません。購入の際はラベルの表示を確認して、好みのものを選びましょう。にごり酒を初めて飲む場合は、アルコール度数が低めのものから試してみてください。
初めての方には「桃色にごり酒」がおススメです。

3.にごり酒ならではの楽しみ方

先ほど紹介したどのタイプのにごり酒も、冷酒やロックで飲むのがおすすめです。
あわせて、にごり酒を飲む際にぜひ試していただきたいのが、2種類の飲み方による味の違いです。

➀上澄みと滓を混ぜてから飲む
瓶をゆっくり振ってからグラスに注ぎ、かき混ぜて飲むと、滓が均一になり、とろりとしたまろやかな口当たりになります。にごり酒らしい味わいを堪能したいときは、ぜひかき混ぜて飲みましょう。

②上澄みと滓を別々に飲む
にごり酒を注いでしばらく時間を置くと、滓が沈殿します。かき混ぜずに、まずは上澄みのすっきりした味わいを楽しみましょう。飲み進めるにつれて、滓のとろりとした口当たりも加わり、味の違いを楽しめます。

アレンジして+αの楽しみ方をする
にごり酒の個性を引き立てるアレンジのポイントは「爽快感」。
炭酸水や果実、ヨーグルトなどと組み合わせることで新たな味わいが生まれ、にごり酒が苦手な人でも飲みやすくなります。いくつかアレンジを紹介しますので、参考にしてください。

・レモンやライムを添える
レモンやライムを添え、ロックでにごり酒を飲むのもおすすめです。ぜひ、夏にお試しください。

・梅酒と組み合わせる
とても簡単なアレンジながら、梅の風味が加わることでとても爽やかな味わいに。にごり酒と梅酒の割合はお好みでどうぞ。

・カクテルで楽しむ
炭酸水で割るだけの「にごり酒ソーダ」や、果汁100%のオレンジジュースで割ったカクテルなど、意外なドリンクと組み合わせることでにごり酒の楽しみ方が広がります。にごり酒が苦手な方は、よく冷やした牛乳やドリンクタイプのヨーグルトで割ると飲みやすくなります。